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春を待つ

いかがでしょうか、こんな強烈な色の花の木が、家のそばに生えているとしたら、「春だなぁ」と感じることでしょう。
この花が咲くまで、あと1か月半くらいです。

やや、霞がかった青空に、花々の勢いが私たちに語り掛けてくれています。
「新年度が始まりますよ。準備できていますか。」花は、そう、毎年1回だけその存在を放つ種類が圧倒的に多いですね。

桜は今や国民的な「愛でる花」になっていますが、なにも桜だけが開花期の短さで際立っているわけではありません。沙羅双樹の木などは、一斉に咲いたかと思うと、あっという間にすべて落花してしまうため、縁起が悪いと言われているので、神社仏閣に多く植えられていると、京都の有名庭園で名高い寺の住職から聞いたことが有ります。

別に花が悪いわけではなく、人間の感性が勝手にそう思っているのです。
同じく、寺の門の植栽としてよく見かける馬酔木などは、とても地味な白い花なので、人々の目を惹きつけることすらありません。

花にとって、どちらが幸せかなんて言うのも、花にとっては大きなお世話以外の無いものでもありません。でも、そういった様々な感情を人間にもたらしてくれる存在として、喜怒哀楽の発露に私たちは利用してきたのですね。

もう、あちらこちらで、さまざまな花々が、華麗な姿を見せようと準備しています。もし、そんな花を見つけたら、「きれいな花をありがとう。」と心で思ってみてはいかがでしょうか。

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