教務主任8 通信票

この時期になると、担任の先生は通信票を書きます。
年々、書くことの手間が増えるのに反比例し、自分の思いは書けなくなる息苦しさや、徒労感を感じることが増えてきました。
知らない方もいらっしゃるので、通信票の手順を紹介します。
1 通信票を書く。
2 学年で見合う。(初任者だと、指導教員がさらに読む。)
3 管理職が見て、赤を入れる。
4 先生が直す。
5 もう一度提出する。(この手順がない学校もありました。)
6 もう一度管理職がみる。
7 直す。
8 印刷

今年度から、勤務している自治体も、私の子供達の学校も、後期のみ文章を書くことになりました。
尊敬する先生からは「通信票は名前を隠して読んだときに、誰のことを書いたのかわかるように具体的に書きなさい」と教わりました。
先生達は、勉強の意味とチェックから、多くの学校で学年で、通信票を読み合います。
これまで一番、鮮やかな文章は、ベテランの先生がおとなしい女の子に書いた「僕のことをゴリラと呼んでくれました」です。
大人しくて、年齢が離れていた先生と小さな女の子が、教室内の授業や活動を通して、心を通わせたことを、一文で鮮やかに書かれていました。
その文章を管理職がどのように治したのかは、後日談は知りません(笑)
今は、学習面であれば、到達度に応じて、評価規準の文章から引用すれば、学習面の文章が成り立ちます。
私は、それでは自分の思いが伝わりにくいので、なるべく自分の言葉で、子供達が読んで「また頑張ろう」と思うような文章を書いてきたつもりです。
しかし、直され、直されするうちに、誰が書いても同じような、平板な文章になります。
管理職の先生も職責上直すことは職務だとは十分にわかっているのですが。
もちろん、今は、指導要録に通信票を転記しますので、開示請求権もあり、具体的なことは書きにくくなりました。
(要録は、ずっと前から、記録としての本質的な機能は失っています。
「元気な子」→「元気すぎて、騒がしい」など暗号のように読み取る必要があります。)
真面目な先生ほど、苦しまれると感じています。
そのため、いつからか、通信票は最低限の文章にして、最終日に子供達に手紙を書くようにしました。
限られたリソースを、より子供達の変容にとって効果的なリソースに投入しようとしたからです。
そのほうが自分の想いをの伝えられると思ったからです。
もちろん本当に力があり、子供達の心を変容する力のある先生であれば、書けるとは思うのですが。

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