2021巨人キャンプまとめ

巨人のキャンプは後半戦に突入。そのなかでニュースをいくつか紹介し、現在の支配下登録の人数についてお気持ち表明したい。

前半はベテラン主力級を中心にしたS班が東京ドーム→沖縄、一軍と二軍が宮崎、三軍がジャイアンツ球場で行っていたが、後半は二軍三軍が宮﨑、一軍S班が沖縄という2班編成になる。班分けについては一軍の下の方と二軍のトップ層の差はほとんどなく、中止になった14日紅白戦があればまたメンバーも変わったかもしれない。

沖縄キャンプのニュースとしては原監督の獅子舞"引退"だ。去年は若大将のニックネームを岡本に譲ったが、今年は恒例行事だったこの顔芸を岡本に引き継いだ。原監督は今年が契約最終年。球団から追加の契約をオファーされる可能性はあるが、今年で勇退してもいいように身辺整理をしているようで寂しい気持ちだ。

ニュース1 八百板卓丸支配下登録

一昨年楽天を戦力外にされ去年育成としてプレーした岡本世代(2021シーズンで25歳)の外野手が支配下登録された。去年の二軍成績が .313 8本 26打点 6盗 OPS .866と素晴らしく、ご存じの通り巨人の外野手は非常に層が薄いため、支配下登録は予想されていた。巨人にかつて所属していた隠善のように守備走塁より打撃でアピールするタイプか。梶谷が加わったとはいえ亀井、陽岱鋼と高齢の外野手が多い巨人では若い外野手は貴重である。

この昇格で割りを食うのは重信慎之介。早稲田大学卒業の2015ドラフト2位は松原、八百板のような育成から這い上がってきた選手に破れて仲の良い同期だった山本(現阪神)のように巨人を去ることになってしまうのか?奮起を期待したい。

ニュース2 秋広ショック

さてそんな八百板の支配下登録であるが、本日のスポーツ報知では2面の右上に軽くと載っているだけだ。(1面は五輪パラ会長)裏面を独占するのは200cmの高卒ドラフト5位ルーキー秋広。今年の巨人キャンプはこの新スターの話題一色となっている。ひと言で言えば野手大谷。育成は難しそうだけど、サードとしてゆくゆくは岡本のあとを・・と考えていたであろう首脳陣の期待をはるかに越えて一軍として那覇キャンプに来た。二軍で将来サードとして・・どころか、今や今年の新外国人がこれない間はファーストやレフトとして試合に出ることも期待されているくらいだ。今後対外試合が始まってどうなるかだが、巨人ファンは彼のおかげで派手に活躍する阪神佐藤輝を逃した悲しみを今は感じていないだろう。

ニュース3 山口俊、自由契約

新シーズンに向けて渡米した段階でブルージェイズからリリースされた。今年の年俸は保証されており、じっくり調整しながら声のかかるのを待ち、夏ごろに日本球界復帰を目指すのではないだろうか。

巨人は例の事件を起こした山口にフロントはいい顔をしていないかもしれないが、原監督は彼を受け入れるつもりではいるだろう。その場合には菅野、戸郷、サンチェス、山口、井納、メルセデスなどというリーグいや日本球界屈指のローテーションが完成することになる。私はホークスにはあと3年は敵わないと思っていたが、原監督の契約最終年の今年に日本シリーズを勝とうと思うのなら必要な補強だと思う。

これから

八百板の支配下登録で巨人は64名となった。これに半ば人的補償回避の策であった直江、山下。そして山口の枠を残しておくとすると残りは3枠。育成の新人投手でも大学生組はもう試合で使われているため、彼らがその枠を掴むのか、あるいは以前からいる選手が枠をつかむのか・・・。トレード含めまだまだ原巨人から目を離せない。

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