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講師のボクシング試合視聴・観戦感想:井上尚弥選手篇:その1

REV25

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

井上尚弥選手の事はTVの番組等でも取り上げられることがある故、皆さんもご存じの事と思います。

ご本人はプロボクサーであり、アジア初のバンタム級四団体統一王者であり、四階級制覇の所謂、天才と言われているボクサーです。

以前、TV放映された井上尚弥選手の試合を何度か見たことが有りますが、概ね、ハラハラドキドキというよりは、どうやって、相手選手を倒すのか?という感じで見させて頂いていました。

過去の幾つかの試合は、結構、怪我をされた事もある様ですが、基本的に、井上尚弥選手は試合後も殆ど、お顔にキズが無く、相手選手のパンチをほぼ顔には貰っていない状態で終了するというのが、講師のこれまで井上選手の試合を見ていた感想です。

先ず、今回は、最近の試合である、対ステファン・フルトン選手戦についてコメントさせて頂こうと思います。

一言で、コメントすると、相手の良さを消した、ほぼ完璧な戦いをして勝利を収められました。

ある意味、井上選手のボクシングでの闘い方が確立された上での試合に思えますので、これまで同様、安心して見ていられた感じがしています。

動画でこの試合を再度、早回しや、遅回しで見てみると、双方のジャブの内、フルトン選手のジャブはほぼあたらず、井上選手のジャブのみが、フルトン選手のボディや顔面などにあたっている状況が、延々と繰り返されます。

本来、フルトン選手はジャブに定評のある選手なのだと思いましたが、井上選手を前にすると、全く歯が立たない感じになってしまっている様に写ります。(両者ともこれまで無敗の戦績のハズですが…)

元々、井上選手は、早いスピード(相手に接近するのと離れるのとの意味です、イン・アウト?)に特徴があると思いますが、その上で、更に強いパンチが縦横無尽に、打てるので、相手選手からすれば、ある意味、打つ手なしの状態に、時間経過と共に、なってしまうのではないかと、思われます。

井上選手の試合を見直すと、やはりボディへのジャブの多さ・当て方が他の選手に比べて際立って旨いと思います。

通常、相手のボディにジャブを打とうとすると、低い打点の為、自身の顔が相手選手の丁度、腕のパンチの起動上になる事が有り、ある意味、顔にパンチを貰う可能性が高くなる為、昔の選手の時は、これ程、ボディ打ちを多用する選手をあまり、見たことが無い気がしています。

大体はジャブはボディでは無く、相手選手の顔面に向けて放つものだと、講師は勝手に認識していました。

然しながら、井上選手特有の出入りのスピードが極端に速い事から、ボディへのジャブを多発できるのではないかと思われます。

この意味で、井上選手のジャブを防ぐのに、顔面とボディと両方をガードしなければならない為、他にもフックやストレートもあり、上下左右にパンチが飛んでくるため、相手選手は相当、苦労を強いられるのだと思います。

フルトン選手もボディへのジャブと偶に放たれるボディへのフック打ち等で、ラウンドが進むうちに、徐々にガードが緩慢になっていき、第8ラウンドで、連打を浴びて、一度ダウンした後、更に追撃の固め打ちから、とうとう、レフェリーストップのTKO負けとなります。

この際の、攻防も、実は第一ラウンドの時に井上選手が試した攻め方で、左ボディをジャブで打って、緩くなった左の顔面のガードの上の空いたスペースにフックかストレートパンチを放つ、というもので、第一ラウンドではフルトン選手の自陣営からのアドバイスもあり、ボディの後の顔面攻撃を防御できていたのですが、第八ラウンドで、同じ攻撃に対して、もはや対応する事が出来ず、敗戦となっていました。

また、井上選手は相手選手のクリンチの切り方も旨くて、クリンチを切ってすぐさまフックなどのパンチを繰り出す事が出来るため、相手選手からすれば、どうすれば井上選手の攻撃をかわせるのかが、難しいのではと思えます。

要するに、逃げようとしても、足が速くて、追いつかれてしまうし、クリンチして時間を稼いだり、体力回復をしようとすると、クリンチを切られて、離れ際にパンチが飛んでくるという具合です。

当然、相対峙すれば、上下左右に打ち分けられたパンチの攻撃を仕掛けられるので、最終的に打つ手なし、となってしまっているのではないでしょうか?

現在、過去の井上選手の試合の動画を見始めていますので、引き続きコメントさせて頂きたいと思います。

風を寒く感じる今日この頃、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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