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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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2022年9月の記事一覧

最も残酷な任天堂ゲーム 【 ピクミン 】(GC)

リアルタイムストラテジーそれはPCゲームではポピュラーであったが、家庭用でしかも2001年ではまだまだ珍しかったマイナーなジャンルだった。本作はそんなRTSをあの任天堂が家庭用に落とし込んだ一作だ。 そしてその中身は一言で言えば「残酷」である。 今ではスマブラでもお馴染みオリマー(所帯持ち)が遭難した惑星で出会った、ピクミンたちを使って猛毒の酸素が大気の星で生命維持装置が止まる30日以内に壊れたロケットのパーツを探していくのが本作のストーリー。(彼の書き記す遭難日誌は淡々と

存在が奇跡 【 勇気の推理 海苔 】(Switch)

それは一目惚れパッケージを見た瞬間「あ、買うわ」ってなるゲームってあるじゃないですか。それはイカすパッケージだったり、好みのゲームシステムだったり、凄いグラフィックだったり、美しいデザインだったり、可愛いキャラクターだったりで、自身の琴線に直撃して気づいたら財布から金を取り出しているという・・・そういうやつ。 そしてそれは僕にとって「勇気の推理 海苔」はそういったゲームだ。 僕はこのストアページを見た瞬間。「あ、買うわ」となった。 こんな嘘みたいに実写の海苔ごはんのビジュア

特盛3Dアクションに震えろ【 バンジョーとカズーイの大冒険2 】(XBOX360)

今バンカズがアツい。長い沈黙を経て、昨今スマブラに参戦したり、Switchで遊べたり、シャツやらamiiboやらグッズがたくさん出たりで何かと出番が多いこの二匹。僕も当時1を遊んで楽しんだ口だったので昨今のバンジョーとカズーイの扱いはとてつもなく嬉しい。 しかし当時小学生だった僕にとってバンカズは苦手なゲームだった。 一作目の「バンジョーとカズーイの大冒険」はスーパーマリオ64を踏襲した3Dアクションで序盤は楽しかったけれど、中盤から綺麗なマリオの世界とは真逆のリアルで気持

最恐の原点回帰【 バイオハザード7 】(XBOX SX)

遊ぶつもりなんてなかった。やりたくもなかった。バイオハザードは好きなシリーズだ。適度に歯応えのある謎解きに緊張感溢れる展開と良い塩梅の恐怖。 確かに昨今のバイオのナンバリングタイトルはゾンビがいなくなったり、銃よりも拳で戦った方が効率良かったり、回し蹴りで無双したりでどう考えても行っちゃダメな方向に突き進んでいる印象でした。(実写映画もそんな感じでしたね) しかしこのバイオハザード7は印象が違う。何もかもが不穏だ。 一昨年あたりのマイPSVRブームの勢いで僕もバイオ7をVR

ゾンビとバイクと人間讃歌 【 DAYS GONE 】(PS4)

SIE製のオープンワールドでゾンビなサバイバルゲーム「DAYS GONE (デイズゴーン)」は不器用でアウトローバイカー「ディーコン」の愛の冒険譚。 アメリカの片田舎を舞台としたポストアポカリプスでゾンビものだけど、The Last of Usとは違い、暗くなりすぎず程よい湿っぽさと人間のしぶとさが輝く個人的に嬉しい一本。 点在する拠点に寄ってクエストを受けて、ガソリンを補給しながらバイクに乗ってお使いし、スキルツリーを強化していくのはオープンワールドではいつもの事だけど、