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タッチペンでCoD!【 コールオブデューティ4 モダンウォーフェア 】(NDS)

DSにCoDをぶち込め!!!

今も昔も同名タイトルのハード違いはよく見る。
特に2000年代後半、ハード世代交代の境の時代には、大手の海外パブリッシャーは大作ゲームの同名タイトルを新旧の据置機版と携帯機版で5種類以上(例:PS2,PS3.xbox360.Wii.PSP)も販売しているゲームもあった。

もちろんハードのスペック上、性能の低いハードは簡素化されたりするものだが、それは据置機の場合。
携帯機になるとタイトルは同じだが、内容は全くの別物になる。

今回紹介する「DS版Call of Duty 4: Modern Warfare」もそんな一本。
当時では最先端のグラフィックと、新たなFPSの潮流を作り出した名作FPSの携帯機版だ。もちろんちゃんとDSながらFPSをしているのだ。「DSでそんな無茶な!」と思うかもしれないが、海外では既にGBAでFPSは存在していたのだから、あちらのFPS好きには震えるしか無い。

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本編はCoD4の雰囲気の米軍やSASとなり超国家主義派の陰謀と核攻撃と戦ういうストーリーを踏襲しつつも、完全オリジナルストーリーとなっておりソープやプライスなどの据置機版のキャラクターは登場しない。
もちろんCoD4を名乗るだけあり中東やロシア、核を積んだタンカーなど据置版でも見た光景をDSでも楽しめる。(ただし核投下などの過激なシーンは一切なし)

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DSらしいパズル要素もある!

見所は据置版と遜色ないくらい出来の良いガンシップAC-130で地上の見方を援護するステージだ。白黒な画面のせいか凄い雰囲気が出ている。
又、爆弾設置や爆弾解体シーンではDSらしいタッチペンを使ったパズルが現れるのも面白い。
他にもヘリからの機銃掃射や車のチェイスなど、グラフィックは初代プレステ並だが、DSのポリゴン性能の凄さを垣間見る事が出来るぞ。凄いっ!

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ぱっと見ると据置機と変わらないグラフィック!

苦痛になるタッチペンFPS

ただ本作はいろいろと苦しかった
操作はタッチペンに上手く落とし込まれているが、操作には慣れても、にペンの認識のせいなのか思い通りに操作できる所まではいかず、気持ちよく動かすことは個人的には出来なかった。

そして敵の硬さが凄まじく、胴体に10発は撃ち込まないと倒せないので強制的にヘッドショットを狙いにいかねばならない。もちろん操作性の悪さから無双プレイはほぼ無理なので、壁に隠れて一人づつ敵を一人づつ出しながら撃つ地味な戦いが強いられるぞ。救いなのは敵がほぼ定位置から動かない棒立ちな事だ。

また、ステージの各所に理不尽な一発死が待ち構えており、スナイパーライフルやショットガンを持った敵には一度は絶対にやられてしまう。
他にも敵との接近戦では説明通りに操作しても勝てず10回以上試行錯誤を繰り返すシーンもあった。(本作の情報はyoutubeのプレイ動画くらししか存在せず、日本の攻略サイトとかは一つもないので本当に苦しかった…。)
あとボイスは全て吹き替えなのだが、MW2も裸足で逃げ出す棒読みっぷりで緊張感はゼロ!ちなみに敵のボイスも吹き替えだ。「英国兵だーっ!」

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ドラマチックな戦闘シーン!

興味本位で本作を遊んでみたが、思った以上に苦戦を強いられたゲームでした。
DSでFPSというチャレンジングな一本だったけれど、本作はその遊びにくさに最後まで足を引っ張られてしまった。
その後もDS版のCoDシリーズは北米でMW3まで4本も販売されたが、日本では本作一本で終了。僕も面白ければ、続きにも興味があったけれど、想像以上に本作が辛い経験となったのでひとまず本作一本で満足しておきます…。


DATA

コールオブデューティ4 モダンウォーフェア
発売:Activision
開発:n-Space
対応ハード:ニンテンドー3DS
発売日:2008年3月13日
ジャンル:FPS


ちなみにこの記事を書いた後「メトロイドプライムハンターズ」の存在を知りました^^;

映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん