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半額以下でVR入門 【 PlayStation VR WORLDS 】 (PSVR)

ついに買ってしまった…。

この僕が最も好きなゲームジャンル。それは「ハードの新機能を使って売れるかわかんないけど面白いアイデア浮かんだからゲームにしてみた」系ゲームである。
DSのタッチペン、PSmove、Wiiでのリモコン操作、キネクトの革新的すぎるモーションキャプチャー…新たなハードの黎明期には同時に新鮮で斬新すぎるアイディアが生まれる。そして今回もやってきたのだ、PSVRという形で。様々な操作性の試みが日々生まれては消えていくゲームの世界で今回はどのようなゲームが生まれて行くのだろう。

…とか高らかに言いながら、新品のPSVRと、別売りなのに必需品すぎる2本のモーションコントローラーを買うのは、いくらなんでも値段的にハードルが高すぎる故に半分存在を忘れかけていた。
しかし、たまたま中古市場で半額以下で売られている第二世代を見てクーポンやらPaypayなど様々な手を駆使して一万円以下で手にする事に成功したのだった。

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こういう体に装着するものを中古で買うのは最初は気が引けたが、思い返せばそれはバーチャルボーイで経験済みだったので忘れることにした。(ちなみにコメカミが痛くなるので結束バンドで一部を縛っている。触覚みたいでダサいが仕方ない。)

買った後はソフトの用意だ。
今のPSVRのソフト事情は既にこの手の周辺機器を必要とするゲーム特有の集めがいのある値段になっていて非常に助かる。それにPSplusで惜しみなく配ってくれていたのもあり、はじめからソフトは買わなくても大量に用意されていた。それと過去に200円で買ったPS3時代のMoveのモーションコントローラーと、それの10倍以上の値段でもう一本を購入し両手の準備もOK!いざ、VRの世界へ!!!

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そんな訳でPSVRを始める時にやるならまず入門ゲームだ。そんな訳で今回のゲームはSIE Europu開発のPlayStation VR WORLD だ。
本作はジャンルも雰囲気も違うゲームが5本入ったまさしくPSVRのデモンストレーション的な内容のゲーム。…早速レビューと言いたいが、恐らく発売当時に真面目なレビューはし尽くされているだろうから、アッサリと自分の好みに沿って語っていきたい。(にしてもVRを画面キャプチャーするとなんか凄いショボいんですよね)

オーシャンディセント

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海中を探査するため美麗な珊瑚礁の海から深海へと潜って行くダイビングシミュレーション。終盤は巨大なサメにも遭遇する。映画でサメに襲われているのを散々笑ってきた俺たちがついに襲われる番になったのだ。これはこれで乙なもの(?)なので是非経験していただきたい。
ただモノとしてはただ単に周りを見渡すだけで特にそれ以外の操作はない、ディズニーランドのアトラクションに乗ってる感覚に近い。
しかしどんどん暗い海の底に落ちて行く感覚は海底2万マイルを越える恐怖経験になるので是非体験していただきたい。サメよりどんどんまわりが暗くなっていく方が怖かった。

VRゲームの魅力はなんといっても目の前に広がる異空間ではあるが、それと同時に立体視である事も忘れてはいけない。コイツのおかげで脳はVR世界を更に本物と勘違いしてくれるのだ。
更に立体音響がさらに雰囲気をもり立ててくれる。おかげでホラーゲームなんかやった日にはどんな思いをするか想像したくないぞ。
そしてPS Cameraによる動作のキャプチャー機能による頭の振り向いた方向に視点が動く機能は当然の事ながら、さらに身体を前のめりにすれば気になる所に近づく事が出来る事だろう、ポリゴン空間だから出来るまさに「その場にいる」感覚を味わう事が出来るのだ。
このオーシャンディセントはどちらかというと、この3つの肝をアピールする為のゲームをしてない人向けにPSVRの良さを伝えるコンテンツと言っていいだろう。まぁ一回体験したらもう二度とやらないだろう。

VRリュージュ

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ということでお次からはちゃんとしたゲームってゲームだ。
リュージュというウインタースポーツではなく、本作では坂道の道路を車輪の着いた板に寝そべり滑走する狂った輩を疑似体験出来る。
車やトラックが走る中、無茶な男となってゴールまで駆け下りるのだが、操作はなんとコントローラーを使わず頭を左右に振るだけ。PS Cameraがバッチリプレイヤーの動きを認識してくれるので楽しくカーブを曲がる事が出来るぞ。

ただ本作はステージがアメリカの炭鉱町の昼と夜とバリエーション違いしか無いのが寂しい。もっといろんな空間をリュージュで駆け巡りたかったなぁ。
しかしかなりカジュアルに遊べる一本で難易度もクリア出来そうで出来ないちょうど良さなのでたまにやりたくなりますね。

デンジャーボール

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本編は未来の競技デンジャーボールだ。
なにやらコブラのラグボールやら、映画のローラーボールやら、銃夢のモーターボールといい、未来のスポーツは如何わしさが漂うのは気のせいだろうか。まぁそんな本作はまた頭を前後左右に移動させる事で遊べる…PON…エアホッケーゲームだ。

立体視でボールが近づいてくる臨場感が楽しめそうで、距離感が掴みにくかったりして跳ね返すのも一苦労だし、意外と派手じゃないかったりと、この中では一番モニョる一本だったりする。
なのにとてつもなく広いスタジアムで超歓声の中やっちゃうんだからなんだか笑えます。
まぁ未来のスポーツというのは総じて面白くなさそうに見えるし、その実面白くないモノが多い気がする…。

スカベンジャーズオデッセイ**

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なにを!デュアルショックコントローラーを使わせやがれ!という方には本作をどうぞ。
武装メカに乗ってスティック操作で自由に歩き回って惑星探査、そして邪魔な敵は倒す最もゲームらしいゲームになっているぞ。無数に迫ってくる敵を両腕のマシンガンで倒して行くのは爽快ながらも恐怖感もあり面白い…が酔う
他のゲームでは酔わないけれど、本編だけは自由に歩き回れる事が逆に3D酔いを引き起こしているのかもしれません。
ということで僕は途中でリタイアしました。うーん残念。

ちなみにこの武装ロボものというアイディアや操作は同じSCI製のRIGS Machine Combat Leagueというゲームに継承されました。なんとコレも未来のスポーツものだぞ!

ロンドンハイスト

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せっかく買ったモーションコントローラーを使えるゲームはないのか!…という方にはコイツをどうぞ。というかコレがVR WORLDSの目玉と言っていいゲームではないでしょうか。
男の子の8割くらいはきっと銃をぶっ放したい。そんな夢を気軽にかなえてくれるのが本作だ。

そんな本作はマフィアもの。ダイヤの盗みを依頼された主人公が仲間と共に銃を片手に死線をくぐり抜けて行くシューティングだ。
本作の特徴は両手に持ったコントローラがゲームの中でも自らの両手になり、差し出された物という物を持ってシェンムー以上に近づけて360度から見る事ができる。もちろん銃も。

現実には存在しない銃を右手に持ち、左手でマガジンを持って装填し引き金を引く時の感動は想像以上だ。初めて体験したときは「うひょー!」と声が出てしまった。それくらい目の前にあるものが本物に見えてしまうのだ…なんかいろいろ危ない気もする。コレ日本が開発していたら絶対作らないゲームだぞ。(メタルギアソリッド2の話が現実味を帯びてきた気がする)いやいや、大変素晴らしい。

本作はストーリーと共に射撃訓練もあるので銃は撃ち放題だ。スコアはネットランキングにもあるので射撃自慢は是非競ってみてはいかがだろうか。
しかしモーションコントローラーにはスティックも十字キーもないので移動が出来ないのが残念である。ちなみに本作にもSIEから継承作品のライアン・マークス リベンジミッションというゲームが登場している。

そんな訳で五本のゲームが入った本作だけど、ネックとしてはどのゲームも長くて5分〜30分で終わってしまうという事である。PSVRを体験するデモンストレーションとしてはとても良いけれど、ゲームとしてはどれも物足りなく感じずにはいられない。
しかしPSVRの魅力の一つに自室にいながら気軽に異空間に行けてしまうという点がある。そう考えると一本で5つの異空間に行けてしまうのは、お得と言って良いだろう。

そして本作はPSVRのパフォーマンスの高さ、そして圧倒的な没入感などを魅せる志の高さの一片を担い、これからあるであろうVR時代への先駆けを見せてくれた気がする…まぁ、普及率といい、ソフトの勢いといい、なんだか先細り感が否めなくなってきた気もするけど俺は応援するぜPSVR!!!まぁ本体は中古で買うことを勧めるけどね!(おい)


DATA

PlayStation VR WORLDS
発売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発:SIC ロンドンスタジオ
対応ハード:PS4(PSVR専用)
発売日:2016年10月13日
ジャンル:バラエティ






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