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11年ぶりの007ゲーム!【Cypher 007】(Apple Arcade)

そいつは突然現れた

なんとなくアプリストアでApple Arcadeを覗いてみたら目を疑った。なんと新作の007ゲームが配信されているじゃないか!前情報とか一切知らなかったから驚いたのなんの!
思えば最後に007ゲームが販売されたのは2012年の「007 Legends(日本未発売)」だった。あれ以来007のゲームは販売されず、ずっと心待ちにしていたが、ジェームズ・ボンド60周年の今年、突如新たな007のゲームが登場したのだ。その名は「Cypher 007(サイファー 007)」だ。もう遊ぶしかない!

本作はApple Arcadeのゲームなので近年のApple製品なら多くの機種でプレイできるので今回はiMacでプレイ。BluetoothでXboxなどのコントローラーで大きな画面で遊べる仕様なのも嬉しい。ただローカライズは日本語に対応しているとはいえ、非常に不安定なのと文字が小さいのは残念。

舞台はボンドの頭の中

犯罪の黒幕、そしてスペクターのリーダーであるブロフェルドが、またしても宿敵ジェームズ・ボンドを妨害する計画を企んでいる。今回のプロフェルドは「マインドトラップ」と呼ばれる洗脳技術を活用してボンドを精神の牢獄に閉じ込め、彼を究極の二重スパイに仕立て上げようとする。エージェント007として、ボンド史上最も難しい任務――マインドトラップから抜け出してブロフェルドを倒し、サイファー計画に終止符を打つこと――に挑もう

App Store説明文より引用
憎き悪の首領ブロフェルドの罠にかかってしまったボンド

宿敵ブロフェルドに捕まったボンドが、マインドコントロールにより多重人格となり悪の片棒をかつごうとしている中、精神の牢獄に閉じ込められた善のボンドの心が解放されるため脳内で戦いを始めた!というなんとも凄いオリジナルストーリー。
今回のボンドのモチーフは映画準拠ではなくイラストによる、今までのボンド役者の折衷と言った具合のデザインで面白いぞ。俳優を使わずともボンドゲームは作れるんだね!

うん、ボンドっぽいボンドっぽい

また、脳内が舞台なだけに自由が効くので倒した悪役たちも再登場するのも嬉しいところ。
ブロフェルドやジョーズはもちろん、嬉しいのは元006のアレック・トレヴェリアンの登場だ。普通に声を出して驚いちゃったね!やはり元00エージェントの彼はヴィランとして普通にカッコいいんだよね。

久しぶりのアレック登場!でもショーン・ビーン感はないね。
ボンドもこの展開には驚きを隠せない

メタルギアライクなステルスアクション

ゲーム部分はオーソドックスなクオータービューのメタルギア風のステルスアクション。敵に見つからないように任務をこなしてゴール地点に向かえばステージクリアだ。
ステルスアクションとしては敵の視界範囲が常に視認出来ていたりと親切に作られているので、慣れていない人でも楽しめる。
さらに倒されてしまっても、敵を倒した状態でリトライできるのでかなり優しい作りだ。敵の思考もメタルギアのような執拗さは無く結構簡単に諦めてくれるのも嬉しい。

またボンドを助けてくれるQの発明品も個性的なものが多く、向けた方向の敵に見つからなくなるパラソルや敵を誘導するボールなどのアイテムも007らしくて面白い。
右スティックによる照準操作は慣れるまで若干手間取ったけど、慣れたらハイスコアや最短クリアを目指せるくらい自分とボンドがシンクロするぞ。

ボンドのようなスーパースパイにまでなると敵の視界まで見えてしまうのだ
背後からチョークスリーパーが基本戦術。GBA版エブリシングオアナッシングを思い出すね!

マニアなら高得点を目指せ!

リプレイの容易さのおかげでクリアするだけならゴリ押しでなんとかなるけれど、敵の配置などはなかなか手応えのあるもので、慎重な行動が求められるぞ。敵に見つからず高いスコアを出せば強化アイテムや歴代映画に登場したコレクションアイテムや衣装がもらえるので007好きにはたまらない。ただこれがなかなか難しくて大変だけど、個人的にはご褒美が嬉しすぎるのでついつい高いスコアを目指しちゃうね。

本当にただの収集アイテムなんだけど、007好きとしてはこういう小ネタに弱い。
ボンドの衣装も様々な007映画から多数登場。片隅にある映画のタイトルロゴが卑怯っ!欲しくなっちゃうじゃないか!

JAMES BOND WILL RETURN…

そしてボンドは脳内のMやマネーペニー、Qといった仲間たち(イマジナリーフレンドという設定らしい)の力を借りて任務をこなしていく。第一章では占拠されたMI6(「スカイフォール」のシルヴァの牢獄や地下鉄が登場するぞ)、第二章では「007は二度死ぬ」を思わせる日本の火山基地が舞台だ。もちろん小型ヘリであるリトルネリーなどに乗ってのミッションもあったりと盛りだくさんだ。(ただし操作はクセが強すぎてあまり面白くなかった…)

なんともアジアンでオリエンタルな日本ステージ!

そして頭の中とはいえブロフェルドの野望を一つ潰したところでこのゲームはひとまずの終焉を迎える…ってまだボンドのマインドコントロールは解けてないし、続きは後日配信ってコト?!Apple ArcadeはFANTASIANといい、話を分割して契約を長く続けさせようという魂胆なのだろうか…。

この建物はストロンバーグの海洋基地じゃないか!

この画像から推測するに次は「私を愛したスパイ」がモチーフのステージなのだろうか。色々自由は効く設定なので歴代ヴィランの登場やフェリックス・ライターやトレーシーなどの味方キャラが登場するんじゃないかとワクワク想像が膨らむね!

そんなわけで11年ぶりの新作007ゲームはスマホゲームのスケールなので、豪華さや派手さはないけれど、歴代映画のネタたっぷりに007らしさが詰まった非常に嬉しい一本でした。続きも配信されたら遊ぶよ!


DATA

Cypher007
配信:Apple Acade
販売 / 開発:Tilting Point
対応ハード:iOS、MacOS、iPadOS、AppleTV
配信日:2023年9月5日
ジャンル:アクション



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