見出し画像

2021年の数学月間

数学月間は,7月22日~8月22日のひと月間のことで,「社会が数学を認識し,数学が社会を知る」=「数学と社会の架け橋」運動の強化期間です.

22/7≒π,22/8≒e という重要な数学定数に因んで,数学月間の期日が決まり2005年に創設され,今年はその第17回を実施しました.

今年の夏は,暑いだけではなく,コロナとオリンピックが重なり散々な年です.私たちの数学月間のイベントは昨年に続きZOOMでリモート実施となりました.この期間中に,4つの講演をすべて無料で実施しました.

・7/22(15:00-16:30)目付字・目付絵の数理トリックとその400年史,秋山久義(パズル研究家)
・7/31(15:00-16:30)新型コロナウイルス感染症と統計数理,土谷隆(政策研究大学院大学)
・8/7(15:00-16:30) 回折対称の上昇,松本崧生(金沢大学名誉教授)
・8/14(15:00-16:30)スマホやタブレットで数値計算,山崎純一(元 大学非常勤講師)

これらの講演ビデオは,youtubeのNPO数学月間の会に公開しています.数学月間の会HP;http://sgk2005.saloon.jpにリンクがありますので,そこからご覧ください.これぞれの解説記事もHPに掲載しています.

今回は,終わったばかりの第4週(8/14)の「スマホやタブレットで数値計算」について,少しだけ紹介します.

MATLABは,優れた計算ソフトウエアですが,コンピュータwindowsで,使用するものは非常に高価です.それが,スマホでは無料で使えるということで,ぜひインストールして科学や工学,芸術のツールとして色々な課題にご活用することをお勧めします.スマホは学生さんに普及していますから,ゲームをするよりもMATLABで遊んだほうがはるかに面白いことに気づいてほしいです.

ソフトウエアはブラックボックスとして使いますから,これは数学と違うと
気にする向きもありますが,使い方次第で,数学感覚を身に着けたり,数学概念の理解を深めたり,数学の多方面への活用に目を向けたりで,具体的かつ自然に数学を身に着けることになります.
私は数学教科書の神経質なクドイ説明を習うよりも,自分で理由を考えた方が,よく理解し身に着く学習法だと思います.自分で考えるためのツールとしてMATLABを利用すると良いと思います.

教科書に出て来る数学概念や,色々な分野の応用事例を学習するのに役立つMATLABの応用事例を数学月間HPの掲示板に掲載しています.皆様の応用事例もぜひお寄せ下さい.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?