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95回婚活パーティに通ってやっと見つけた理想の年下彼氏が、モラハラDVで将来を考えられず2か月で別れた件について

小説?エッセイ?風、マッチングアプリ体験談を連載中(最近サボり気味)であるが、突然の出来事が起き、ネタにしないとやってられないのでタイトルの件を話すことにする。

【婚活のすゝめ】ヲタク女子よ、今すぐ婚活をはじめろ!』という記事の中で、散々『歳を取った婚活の場には、倫理観や価値観が人としておかしい人としか出会えない』という話をしたので、その1つの例『バカ女の教訓』として鼻で笑いながら今回の話を聞いて欲しい。

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婚活パーティに95回通った頃、初めて行くことにした「ぽっちゃり婚活パーティ」で理想の人とマッチすることができた。

お相手のスペックとしては、
・有名私立大卒
・大手企業勤務
・身長180cm
・6つ年下

なおかつ、
・地元が同じ(学区も同じ)
・住んでる駅が隣駅(徒歩圏内)
・好きなスマホのブランドも同じ
・ぽっちゃりが異様に好き
・結婚願望が強い(20代で結婚したかったが、この歳になってしまった)
などなど…

ヲタク夢女子の私にとっては、『これは運命だ!!!』と確信した。
神様が、婚活パーティ95回参加の努力を称えて、やっと巡り併せてくれたと。確信しかなかった。

いろんな方の婚活体験談を読むに『うまくいくときはとんとん拍子でいく』とのことだったが、本当に出会って1週間でお付き合いすることになった。
マッチした日にお茶して、お互いたわいもない話をし、その翌週にランチデートをし、その帰りに付き合うことになった。

「こんなにスムーズにいくことってあるんだ…!!」

と舞い上がり、予定を入れていた婚活パーティをキャンセルし、その時に連絡を取っていた男性に謝罪のLINEをした。真剣に彼に向き合おうと思った。

婚活パーティの会社(よく話を聞いてもらっていたアドバイザーの方)にお礼状を出し、周りの友達に報告しまくった。完全に浮かれポンチである。

3回目のデートは、お花見だった。

川沿いの桜を見に行こうということで、ぼーっと川沿いを歩きつつ、いろんな話をした。仕事の話やたわいもない話。
時期が1週間ズレてしまって、桜が散りかけだったので、「来年は時期ぴったりに来よう!」「その頃には同棲したいね!」などと言ってくれて、未来を見てしまった。すごく嬉しかった。

4回目のデートで、彼の部屋にお邪魔した。

彼氏は少し潔癖症?で、「新築にしか住めなくて、今のマンションに住んでいる」とさらっと言ったのを覚えていた。しかもミニマリスト気質。
無駄なものが一切なく、「簡素なモデルルームみたい!!」と感動した。

私は一人暮らしなのだが、学生のときに住んでいたところからずっとおなじところにいるので、設備も古い、部屋も狭いので、私の家に来たいと言われても呼ぶことが出来なかった。
新築とはかけ離れているし、ヲタクで物も多い。彼の部屋と違って、(彼からすると)余計なものがたくさんある部屋を見せるわけにはいかなかった。

そんな折、「引っ越さないの?」と問われた。

私「え?なんで?」
彼「引っ越しなよ。それともお金ないの?ヲタクやってる人ってお金ない印象なんだけど。」
私「いや、そうでもないけど…」
彼「じゃあいいじゃん。引っ越してよ!」
私「……検討しておくね!
    (どうして私のお金の使い道をこの人が勝手に決めるんだろう…?)」

この時点でいろいろ気づくべきだったことは、今振り返ればわかることだが、当時の私は、目の前の理想の人を失いたくないなぁという一心で、違和感を見ないふりをしていた。

彼とお付き合いするのには、いろいろ制約があった。
・LINEは24時間に1回返ってくるかどうか
 →LINEが苦手だから。仕事中は返せないから帰って家事が終わったら返すとのことで、23時頃返ってくることが多かった。

・デートは2週に1回、昼過ぎからのみ
 →一人の時間が必要なので、2週に1回。
  休日の朝は起きれないので昼すぎ(15時~)にして欲しいとのこと

・電話は基本なし

今考えれば、よく付き合ってたなと思うのだが…!
他に女がいたかどうかはわからないが、あんな男と付き合えるのは賞賛に値する。

基本、「俺がコミュニケーションとる必要がないと思っているから取らない」「俺がそこまで好きでもないから2週に1度でいい」など、すり合わせや相談もなく、お互いのことを理解しようとするのでもなく、「俺がこう思っているからこれで良い」という人だった。

付き合っていくうちに、だんだん「こんなにハイスペックなのに、結婚願望があっても出来なかった理由」の方が浮き彫りになってきた。

基本、彼はどこかのweb記事を持ってきて『ほら、一般的にはこうらしいよ』と、私にどこぞで言われている一般論に準ずることを求めた。

「なるほど、確かに一般論も大事だなぁ」と、はじめは従っていた。

「自分の意見はないのか…?」と思うこともあったが、とにかく一般論を説いてくるので、私も記事を見つけて『一般的には、婚活で出会った男女は、週一でデートするらしいよ』と伝えたところ、『え~~そんなに会うものなんだね~~』と流され、どうにもならなかった。

その時点で『なるほど、この人は、自分の都合の良い記事のみピックアップして、私に従わせてたんだな』と単純に思った。

その時点で、私は準ずるのを辞めた。
そんなことをしてもお互いの考えはすり合わせられない。

他にも、彼の主張をまとめると、
・結婚したら共有財産になるのだから、お金は勝手に使わないでほしい
・俺が(某電車の路線が)嫌いなので、二度とその路線に乗るとか言わないでほしい
・子供が出来たら結婚して責任取ればいいと思うので避妊はしない
などなど…

俺が嫌(または嫌い)だから〇〇しないで』という言葉が何個かあったので、『これはもしや…巷で噂の、モラハラ?というやつなのでは…?』と更に疑問を持つようになった。

それでも手放す勇気が私には持てなかった。

今まで周りにそんな男性はいなかったし、この頃はまだ、
「現実世界にモラハラというものが存在しているのか…?」
「私が悪いから彼がこんなことを言い出してるのか…?」
「彼がもっと私のことを好きになってくれれば、こんなことは言わないのかもしれない!」
などと、『私が変われば彼も変わってくれるかもしれない』という希望を持っていた。

「結婚しよう」「同棲しよう」「好きだよ」など言われていたこともあり、婚活パーティ95回の努力や、理想の外見というバフが乗っかり「私が我慢すれば良い」と本気で思っていた。

「もしかしたら私の方が問題があるのかも?」
「彼と会えない時間、コミュニケーション取れない時間をきちんと過ごさなきゃ」とすら考えていた。

悩みに悩みぬいて出た答えの先にあったものは、紛れもない現実だった。
私は、恋活は恋活でも婚活寄りの「将来を考えられる人とのお付き合い」がしたかったのを忘れてた!!と、急に我に返った。

私を夢からたたき起こしたのは、彼の、

「俺、ヲタクに理解ないから。子供出来たら悪影響だと思うし、部屋にあるグッズ全部捨ててね?当然でしょ?必要ないよね」

というたった一言だった。

『この人は本当に自分本位なんだな…』と頭と心で理解した。
『彼に』必要がないだけで、私には必要である。

ちなみに私がヲタクであることで、彼に迷惑をかけたことは一切ない。
ヲタクを理由にデートを変更したことも、断ったこともない。金銭で迷惑かけたわけでもない。彼に趣味を強要したこともない。迷惑をかけていないにも関わらず、たった2か月でどうして趣味を否定されないといけないのか…。

ただ、彼に理解して欲しいわけでもないが、迷惑をかけてない間は『こういうものが好きなんだな』と人の趣味として黙認してほしかっただけである。

彼は、自分の趣味は私に理解して欲しいし押し付けるが、自分は全く理解を示さないスタンスだったこともあり、私は静かに口を開いた。

私「例えば、結婚したとして、家賃・生活費・貯金とか、全部半々にして、お互い手元に残ったお金を趣味に使って何がダメなのかがわからない。何がダメなの?」


彼「…(無言)」

この時点で、別れを決意した。

「自分勝手で、何の相談も譲歩もできないこの人と、この先うまくやるとか、子育てをするのは無理だな。」

と、心の底から思ったので、それからすぐに別れ話をして円満に別れた。
※別れ話もびっくり発言連発だったが、ここでは長くなりすぎるので割愛する

彼の様々な言動・行動を思い返せば、彼は常に自分の心配、自分のことしか考えてないなと、基本的に自分が1000%大事で思いやりの欠片もない人だった。

きっと、私が病気になっても、
『うわっ、最悪じゃん、俺にうつったらどうするんだ!!』と真っ先に言うだろうし、私の趣味にお金を使うことは許さなくても、自分の趣味は貫き通すだろう。
(※別れ話のときに上記を伝えたら、『あぁ、確かに』と言われたので、きっと本人は、一体それの何がダメなのかは全くわかっていないと思われる)

婚活パーティに95回通った努力の結果得た、将来に続く運命の出会いだと思った確信と、待ち受けているだろう想像していた楽しい未来が黒く塗りつぶされていく感覚に陥った。

この人といても楽しくないし、この人と付き合っている自分が大嫌いだ。
と思ったことが、別れる決断をした最大の要因だった。

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友達に別れた報告をすると、
「付き合っている以上、浮気以外はお互い50:50で過失があると思うけど、お前が50以上背負わないと成立しない相手はやめておけ」
「お前が大切にしているものを大切に出来ない奴とは別れて正解だよ」
というありがたいお言葉をいただいた。ぐうの音も出ない正論。座右の銘にしたい。

それでも、そんな人でも、本当に大好きだったので、別れ話の電話の後、引くほど泣いた。1週間ぐらい涙が止まらなかったし、1ヵ月ぐらいは思い出してボロボロ泣いた。

たった2か月、されど2か月。
モラハラ気質な相手でも、きちんと好きだった。

自分の成長ポイントを挙げるとするのでれば、
「婚活で会った人でも泣くほど好きになれること」
「相手の良いところもきちんと見ることが出来ること」
「未来が見えないと思ったら手放す勇気を持てたこと」
だと思う。

今思えば、本当になぜこんな人と2か月も付き合えたのだろう…と思うが…!『恋は盲目』とよく言ったものである。

婚活中の皆さんも、理想の相手の皮を被った人間には、ぜひ気を付けてほしい。※なかなかここまでの人はいないと思うのだが念のため…!


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