昨年5月から、広尾学園で働く現役の非常勤講師Aさんが私学教員ユニオンに加入し、労働環境・教育環境の改善を進めてきました。

　しかし、学園はAさんに対して、懲戒処分や厳重注意を繰り返すなど、報復と取れる行為を継続してきました。そのため、今月末でのAさんの雇い止めが危惧されていました。

　それに対して、私たちは雇い止めを阻止するため、東京都労働委員会へ学校の行為を通報したり、学校の問題の可視化などを進めてきました。

　その結果、来年度の契約更新の約束を勝ち取ることができました！この間は、多くの保護者や卒業生の方などからもご支援の連絡をいただいていました。改めて、応援いただきありがとうございました。

　ただし、契約更新は約束したものの、来年度の具体的な契約の内容（どの学年のどの授業をどれくらい担当するかなど）は未だ決まっていないため、まだまだ気を抜けません。次回の団体交渉では、Aさんの契約内容や、春闘での賃上げ要求、非正規教員の全般的な待遇改善などを引き続き求めていきます。

　以下、契約更新を勝ち取ったAさんからのメッセージです！

◆Aさんのメッセージ

　多くの皆様のご支援のおかげで、来年度の雇用の継続を奇跡的に勝ち取ることができました。

　しかし、まだ担当授業コマ数や担当学年も未定です。学園は、コマ数を減らす等、まだまだ嫌がらせをしてくる可能性も払拭できません。このように、非常勤講師は、毎年の持ちコマ数によって、給与額が変動するため、収入が安定せず、生活の不安がつきまといます。

　私は、現在担当している学年の持ち上がりを強く希望しています。受験に向かう生徒たちも私と同じように思っていてくれると信じています。私と生徒たちとの強い絆を信頼関係をそれでも、学園は立ち切ろうとするのでしょうか？

　私は、定年後再雇用の際に常勤講師を希望しておりましたが、なぜか私だけ非常勤講師になってしまったため、生徒たちに寄り添っていられる時間を、学園は奪いました。

　それでも、生徒たちの夢の実現のために、私たち非常勤講師が安心して働ける労働環境を一刻も早く構築していけるよう、頑張りたいと思います。どうか、皆様のご支援を何卒宜しくお願いいたします。

◆教員の労働環境、生徒の教育環境を一緒に変えていきましょう

　私たち私学教員ユニオンでは、教員の労働環境・生徒への教育環境を変えたいという教員を募集しています。私たちは、学校や雇用形態の垣根を越えて、教育業界全体を変えるために活動しています。互いの学校の問題改善を互いに支援して取り組んでいます。
　
　また、私学教員の方以外でも、教員の働き方や生徒への教育環境の問題に関心を持ち、活動に関わってみたいという学生・教員のボランティアの方も募集しております。興味を持った方は下記の窓口までお気軽にご連絡ください。

電話番号 03-6804-7650
（平日17～21時／日祝13～17時　水曜・土曜休み）
メール　info@sougou-u.jp
ユニオンサイト内の相談フォーム
https://sougou-u.jp/soudan/
LINE相談
総合サポートユニオンの公式LINEアカウントに友だち登録をして、相談内容をお送りください。
ID: @437ftuvn
https://line.me/R/ti/p/@437ftuvn

◆寄付のお願い

　私たちの活動運営費の大部分は寄付で成り立っていますが、費用の不足が私たち総合サポートユニオンの課題となっています。総合サポートユニオンの活動に賛同し、寄付をいただける方は、noteのサポートや、下記から寄付をしていただけると幸いです。