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我慢強いパパの話

折角のお休みだし
折角の快晴だし
何の予定もいれてないし
あしたはこどもの日だし!


そんな理由で、こどもが楽しく過ごせそうな場所へ出掛けたいなと思ったのです。

以前、出掛けた先で怖くて観覧車に乗れなかったという話をこどもが時々口にしていて、『こんどはのれるよ』と言っていたのを思い出し、この夏までで無くなってしまうというお台場の観覧車に乗ろう!とお出掛けしました。


観覧車に乗り込んですぐは少し緊張した顔をしていた娘ですが、海が見えるよ〜飛行機飛んでるよ〜さっき遊んだ広場が見えるよ〜なんて声をかけているうちにすっかり楽しくなったようで、へっちゃらで窓の下を覗いていました。

が。10年振りか?というくらいひさしぶりに乗った私の方がびびっていて、パパが窓を覗こうと動くたびゆら〜っと揺れる感じと、遠くまで見渡せる景色の良さが余計に高度感を演出していて、こっそり手汗が止まりませんでした。
チケットを買うときに、スケスケにしますか?普通のにしますか?と聞かれて、こどもが怖がるから普通ので。って言ったけれど、スケスケにしたらきっと私が耐えられなかった…。


その後、お昼ご飯を食べて、砂浜へ降りて遊ぶつもりでいたのですが、この辺りからわたしの雲行きが怪しくなっていきます。

『もうごちそうさま』と、少しごはんを残した娘が、店を出た途端におなかすいたを連発。
おそらくパパが持っているおやつのクラッカーを狙っているなとママの勘が働きます。
海を見渡せるところまでなだめすかして連れてきたものの、まだおなかすいたコールを続けています。

根気強く相手をするパパ。

耐えかねて側を離れる母。

地図を見るふりをしながら気持ちを整えます。

やがて母に追いついてきたパパと娘。
『おみずのほう、いってみるー』
パパに説得されたのか、いや、ママの顔色をみて言ってくれているのかも…と反省しながら砂浜へ。

近くまで行けばお水に入りたくなるのは計算済みなので、もちろん着替えもばっちり持っています。
入っていいよ〜と声をかけ、手を引いて水際へ。

ささっと靴を脱いで裾を捲り上げたパパ(グッジョブ!!)にバトンタッチすると、一緒に膝辺りまで水に入っていきました。


そこからまぁーーーー出てこない。


声をかけても、いくら待てども出てこない。



パパは根気強く遊びに付き合うタイプなので、こどもはこういう時ママではなくパパと遊びたがるんですよね。
よくわかってらっしゃる。


ジリジリと照りつける太陽に母はノックダウン。
砂浜に座り込み、ただただ飽きるのを待つのみ。
まわりを見渡すと、暑さにやられて頭から着ていたシャツを被って帰りを待っているお母さんや、こどもに付き合って砂浜と水辺を行ったり来たりするお父さん、着替えもうないよ〜と全身ずぶ濡れのこどもに声をかけるお母さんなど、どこの家族もそれぞれに大変そうな様子でした。


いくら気温が高いといっても、ずっと膝まで水に入って全身ほぼずぶ濡れでは冷えてしまう、それにもうわたしの限界。
秘策をチラつかせて呼び寄せます。


おやつだよ〜!


売店で買ったポテトとコーンスープ
ポテト大好きっ娘なので、一目散に水から上がってきました。
お着替えしてからね!と言っても待てず、ポテトを一本口に放り込みながら、足洗い場まで誘導。

暖かいスープを一口飲んでから、水でシャワ〜っと手足を洗い、ポテトを追加して一気に着替え。


着替え終わるか終わらないかのうちにバクバクとポテトに手を伸ばしてくるので、
まだでしょ!!着替えてからよ!!とついつい怒り口調になるわたし。


こどもが喜んでくれるように、楽しんでくれるかな、とここまでやって来たはずなのに、なんでわたしはイライラしたり怒ったりしているんだろう。


ここ最近いつもこんなだな。


イヤイヤ期後期?というのもあり、何かにつけてイヤイヤしたり、月齢の割に口が達者なので言い訳のような口ごたえも頻発していて、キャパの狭いわたしはその言葉にイライラしてしまうこともしばしば。なんなら口喧嘩のような状態になることだってよくあります。


おやつの後、電車に乗るまでも一悶着あり、その都度パパが間に入りフォローしてくれていました。


わたしがこどもに対して、一日に10回イライラしたり怒ったりしているとして(たぶんもっとあるけど…)、パパは1週間に一回位もしかしたらもっと少ない頻度でしか、あれ?イライラしてる?と感じられません。
本当はもっとあるのかもしれませんが、外には出さない努力をしているのかも。


電車に乗って座った途端に寝てしまった娘をひざに抱いて、無防備に眠る娘のおでこのあたりをクンクンしながら、なんだかんだまだ赤ちゃんみたいだなとぼんやり考えていました。


まだ3歳なのにわーわーと言い過ぎてるんじゃないか(わたしは娘のことをずいぶん買い被っている節があって、話せばわかる子だ、少しくらい難しいことを言っても理解できるだろうと思い過ぎているみたい)
私の思うようにならなくて当然じゃないか
そもそも3歳だって自分の意思があるのに思い通りに動かそうとすることが間違いじゃないか

そんなことを思っていると、今度は自分に腹が立ってきて…
とことんキャパの狭い浅いわたし。

我慢強く、おおらかなパパで良かった。
頼り甲斐は…ちょっと足りないかもしれないけど、許容力のある人で本当に良いな、とひたすらに思うのでした。


まもなくやってくる4年目の結婚記念日を前に、この人じゃなかったらダメだったんだと思い改めています。


いつもありがとう。

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