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「初音ミク花火」行ってきた

昨日(4/26)横浜市山下埠頭で開催されたイベント「初音ミク Happy 16th Birthday 『Music & Fire Works』- Time Capsule -」へ行ってきました。

このイベントはタイトル通り、2007年8月31日に発売されたバーチャルシンガー『初音ミク』の16周年を記念した、花火とドローンアートによる野外イベントです。

そもそもなぜ「16周年」が記念なのかというと、初音ミクの数少ないキャラクター設定が「16歳」で、ようやく実年齢に合致したから、というわけです。

ついでに言えば、後の設定は身長(158cm)のみというシンプルさで、実は性別も決められていません。

昨年から16周年にちなんだイベントがもろもろ開催されており、今回の山下埠頭での「初音ミク花火」は初めての試みとなります。

僕が今回足を運んだのは大きな理由があります。
担当番組『RADIO MIKU』のパーソナリティである清水藍が、このイベントの配信番組でMCを務めるからであります。

ちなみに彼女は上掲リンクにもイラストとメッセージが掲載されており、また拙者も16周年記念で開催された投稿祭「初音ミク16周年記念 1枚絵楽曲投稿祭」に斯様な楽曲を、清水とともに珍しく真摯な姿勢で投稿しております。

花火の配信では、なんと初音ミクの声の主・藤田咲さんと鏡音リン・レンの声の主・下田麻美さん、歌い手のNORISTRYさんと初共演。

高校生で初音ミクに出会い、ここ3年ほど関連仕事を頂いてきた清水。

「『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督がアメリカでジョージ・ルーカス監督に会った」くらい、彼女にとって人生の大イベントとなるはずです。
浴衣を着ることにもなっています。

番組担当者としては「その晴れの舞台に立ち会ってやろう」との気分でいましたが、結局エリア内の客席で観覧してしまったので、当日彼女との連絡はLINEのみで、結論から言うと姿を見ることも直接話すこともありませんでした。

仕事ぶりを確認すべく配信を見ようかなと思いつつ、周りのお客さんの目も気になったのでやめ、観客視点でこのイベントを楽しもうと腹を決めたのです。

ということで、ここからはセットリストは省き、観客の皆さんと同じものを目撃しての感想となります。

ドローンによるタイトルロゴ

開演はすっかり日も暮れた19時。
ショーの冒頭は何百機いるかわからないほど多数のドローンにより、タイトルやクリプトンキャラクターズのバストショット(モーション付き)などが続きました。

目まぐるしく変わるドローンアート、そして飛来時の飛行音のすごさに驚きつつ、一瞬「あれ、まさか花火ってドローンショーのこと?」とサイトを見直そうかと思ったところ、花火もガンガン上がり始めてひと安心。

キャラたちのカラーが花火に

ふと気づくと、花火とドローンアートと、背景に映るみなとみらいの夜景、そして観客のサイリウムと、すべての光が一枚の絵のように堪能できます。
また曲によっては、ステージ上のビジョンで掛け声が映し出されるのも面白いところ。

この複合的な美しさに「この手があったか!」と唸っていたら、ビジョンと照明のみのパートに。
それまでは空と夜景をバックに展開されたショーが、ステージ上に集約されたことで、急に規模が小さくなったように感じました。

この日の横浜は日中は25度を超える夏日でしたが、徐々に雲が増え、開演の19時頃には風も吹いて肌寒さを感じるほどでした。

このパートが7曲ほど続いたこともあり、周りから「寒い」「花火終わり?」との声が出始め、空に向けて放たれていたサイリウムの数もだんだん少なくなり、席を立った人もちらほらと。
僕の右隣にいた夫婦らしきペアは、この後も席に戻ることはありませんでした。

急に右から風が当たるようになり、ちょっと心細くなったものの、ステージ上のみの演出は『マジカルミライ』などでは当たり前の光景。
ひたすら見守りサイリウムを変わらず振るファンも多くいたことには安堵しました。

そして開演から40分を過ぎる頃、再び花火が飛び始めました。
このタイミングで身体が冷えてしまい、客席エリア真後ろの仮設トイレに向かったんですが、エリアを出て振り返った光景は、息を呑むほどに素晴らしいものでした。

最高のキャンバス

ラストに向かって放たれた花火は、中盤どころか冒頭の印象を覆すほど数多く、種類も多彩で、楽曲の魅力ともどもひたすら圧倒されました。

もう何が何やら

そしてラスト曲の最後に合わせて、それまでで最大の大玉が一発。

これぞ花火大会

初開催ということで、細かい改善点は浮かぶものの、怒涛の後半40分で大成功だと感じ、とても楽しむことができました。
実行に向けて素晴らしい仕事に関わられた皆さんに、あらためて敬意を評します。
お疲れ様でございました。

そしてこの後、清水たち配信出演者がステージ近くであいさつ。

残念ながらビジョンに姿が映ることはなかったものの、現地で配信を観られなったゆえ、ようやく僕はここで「藤田さんたちと仕事をしている清水」の声を、上司として確認し、使命を果たしたのでした。

でもさ清水、ドタバタなのは察するけど、この大事な場面で自己紹介を失念したせいで観客のほとんどは「誰?」状態だったぞ。

減点だー

ラジオ局勤務の赤味噌原理主義者。シンセ 、テルミン 、特撮フィギュアなど、先入観たっぷりのバカ丸出しレビューを投下してます。