角度XYの自己添削(輪郭＆目編)
こんにちは、白藍らいです！
以前販売した「【練習用原画】羊っ子 パーツ分け済PSD」、大変たくさんの方にご購入いただいていて嬉しいです！
この原画についてのnoteを公開してからもいくつか購入通知がきており、nizimaでの閲覧数が1000回を超えていてびっくりしました。
そして、こちらの原画を私がモデリングしたcmo3ファイルを販売することにしました！
首から上の顔パーツ、髪の毛、角の角度XYZをモデリングしています。
VTSでのサンプル動画
【cmo3&moc3】羊っ子 モデリング済データ
nizima
BOOTH
販売当時は5月で、その時既に顔の角度はモデリングし終わっていたのですが、約2か月経った今見ると破綻がとんでもなかったのでガッツリ可動域を修正しました。
モデラーとして完璧な変形にはまだまだ及ばないですが、今回は修正前と見比べながら個人的に確立してきたなぁと考える顔のXYのコツ、輪郭・目に絞ってお伝えできればと思っています。
書いていたら思ったより長くなったので眉・鼻・口は別記事として公開します。
cmo3ファイルをご購入いただくとより分かりやすくはなりますが、この記事だけでも内容が分かるような説明をしていきます。
また、この記事の内容やその他の技術は乾物ひもの様がFANBOXやYouTubeで公開されているものを勉強して取り入れております。
・乾物ひもの様の Twitter / YouTube
修正前後の比較
まず修正前後の比較です。分かりやすいように髪の毛はすべて非表示にしています。
向かって左が修正前、右が修正後です。
顔パーツのアートメッシュはそれぞれ紐付けたいパラメータがあるので(瞬きや頬ぷくなど)角度XYは全てデフォーマーで管理しています。動きの反転も使えて楽です。
顔のXY、問題点は人によりけりですが私の場合は「正解が分からず弄りすぎて斜めを向いた形だけ異様に小さくなってしまう」でした。
土台である輪郭が小さくなってしまった結果、そこに乗っている目や口のパーツも正しい位置から外れてしまうという負の連鎖です。
輪郭のXY
人間の頭は球体なので、全体的に正面の位置に向かって円形のパースがかかるように変形させています。
これはひものさんがFANBOXで紹介されていた技法です。
余談ですが、このパース感覚をなんとなく理解してから普通のイラストを描くときにもキャラの顔のパースで悩むことがなくなったので顔のパースがわからないという絵描きさんはLive2Dをやると良いと思います。
では、実際にどのような修正をしたのか輪郭から説明します。
まず、単純なX軸の動きです。
顔全体の移動量に対して顎が引き気味だったので、首よりも外側になるよう調整しました。また→側の緑のハンドル(ベジェ分割線)がなぜかガタガタなところも緩やかな曲線にしています。
最後にグレーの分割点を動かし、目の横のくぼみと頬のふくらみを作って動きの反転をします。絵柄や好みにもよりますが、個人的には結構はっきり頬のふくらみが分かる方が可愛いかなと思っています。
Y軸単体の動きは特に言うことがないのでカットします。
次は下向きの斜めです。
まずさっき作ったX軸の形状をコピーし、斜め下のキーに貼り付けます。
そして、下を向いているようにしたいので一時変形ツールから「遠近」を選択し手前に倒れるようなパースをかけ、底辺の分割ハンドルで顎の長さを少し縮めるようにします。顔の構造的に額と頬はすこし出っ張っているのであまりに平面的であればその二ヶ所を調整します。X軸から元の形状を持ってきて、極力ハンドルは触らないようにすることで全体的な輪郭の広さは変わらずそれなりに可動域があるように見えます。
同じ要領で斜め上向きも作ります。
体感ですが上向きはどう頑張ってもあんまり可愛くならない気がするので、パースをかけすぎないように下向きより控えめに奥に倒して、顎の位置を若干外側にずらします。
これで輪郭は修正完了です。
目のXY
輪郭の形が整ったので、頬のふくらみと目の横のくぼみの位置を目安に目を配置し直します。
見違えて大きな修正は輪郭と目の2つだと思います。
左右それぞれでデフォーマーを分けていますが、位置ずれを防ぐために両方選択し、遠近ツールで輪郭と同じ方向のパースをかけていきます。
修正前はここまででしたが、これだと目の平面感が強くなるため修正後は目尻にもパースをかけてより球体感が出るようにしています。
また、人間の顔は瞼の上と頬に骨があり、少し出っ張っているので眼球の周りのハンドルを手前に倒します。
個人的なコツは最初のXYの配置で左右の目を一緒に動かすことと、目頭や目の中心など目尻以外にはあまり触らないことです。
輪郭と目のXYは以上です！
眉・鼻・口は後日別記事にして公開します。
ここまで読んでいただきありがとうございました！
また次回の記事で～
白藍らい
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