人生がんばろ

本当に就活したくないんだよなぁ。

同じ事を考えている皆さん、
「スキ」を、ください。


はい。僕もしたくないです、就活。
白状すると、僕の心はこの後に及んで社会に出るのを拒んでいるようです。
紳士諸兄の、理性から独立暴走する下半身の意志の様に、
淑女諸姉の抱える、避けられない生理的現象の様に、
この考えは僕にとって、避け難いものとしてずっと纏わりついて離れません。

小学校の頃に、先生から度々強要されてきた「将来の夢」とは名ばかりの「目指す職業」についての作文を毎年書かされ、その度にムクムクと訳の分からない反抗心が沸き立ちました。
中学生の頃は、些細な反抗心が、より大きな厭世観にまで繋がりました。一方、高校卒業と同時に就職する事へのリアルな恐怖を感じ、工業高校への進学をやめて、普通高校に進学しました。
高校時代は、しゃにむに受験勉強しました。それは、良い大学に入り、有名企業に就職するという将来の構想のためではありませんでした。
この頃の僕は数学にずいぶん凝っていたのです。いい大学に行き、数学者が物理学者になって、自然科学という大木の、ほんの端っこでもいいから齧り付き、真理と呼ばれるものを味わいながら生活出来ればと、甘すぎる夢想をしていたのです。

今の僕はというと、まずは昔よりも現実が見えている。結局僕は大した人間にもならず、人並みに大学生活を送りました。そしてその結果も人並みになるはずです。人並みになれば御の字とさえ思います。
自分の所有しているものに惹かれないのは人の常です。
自分にも、人生が、若さが、将来が十分残されているのに、僕はここに大した魅力を見出せません。

僕がしたくないのは就活です。
就職さえしてしまえば、きっとあっという間に受け入れ、適応(迎合)してしまう事でしょう。
これが僕の良いところでもあり、僕の嫌いなところでもある。
世の中には、「社会人生活が1番楽しい」という意見が一定数、流通しています。
こう言う方々は僕にとっては奇特な存在です。
若い時代がが背後に過ぎるのを眺める車窓の景色は、ただただ苦々しい景色だと思います。
でも、僕はきっとそれも全て受け入れるのでしょう。というか、慣れてしまうのでしょう。

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