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プレゼンテーション「3年後の私」①     目標を高く持つ

私は再就職するため、職業訓練の講義を受けたことがあります。
そこではパソコンや英語、貿易業務などの講義がありました。
そのときのプレゼンテーション講義では、
一人ずつ実際にプレゼンを行いました。
テーマは「3年後の私」でした。
そのプレゼン原稿をここに掲載したいと思います。
少し長いので、何回かに分けてお送りします。

 「3年後の私」

今現在はっきりしていることは、「3つ歳をとっている」ということだけです。

1)目標を高く持つ

小学5年生になってクラス変えがあり、新しい担任の先生がこう言いました。
「1に健康、2に行い、3,4がなくて、5に勉強」
この言葉をふと思い出すことがあります。どんなに勉強ができても、
健康じゃないと何もできないよ。
どんなに勉強ができても悪いことをするようじゃだめだよ。
勉強ができるかどうかはその次でいいんだ、と。
だから私は思いっきり遊んで育ちました。親になってからも、
勉強嫌いの息子に「元気ならそれでいい」と許しています。

その先生は、またこうも言いました。
「目標は高く持て。なぜなら、たいてい目標には届かない。
 届かないから、始めから目標を高くしておく。
 そうすれば、結果的にいい線までいける」。
私は学校の先生になるつもりでした。
けれど、中学生の頃から「本を造る」ことに興味を持ち始め、
高校生になると編集者になりたいと考え始めました。
そして親の反対を押し切って大学受験をやめて上京し、
エディタースクールで勉強して念願の出版の仕事につきました。

私がこの仕事に携わった約30年の間に、出版界も産業界も大きな変化が起きました。仕事を始めた頃は、FAXも普及していなくて、急ぎの原稿は電話送稿でした。あ、わかりませんよね。電話して相手の人に原稿を読み上げて伝えるのです。聞き取りを間違えないように、「朝日のア、いろはのイ、上野のウ……」と、一音ずつの音を伝えます。これは電報で使われていた通知表が元になっています。
宅配便もまだありませんでした。もちろん、パソコンも、ワープロさえありませんでした。けれども、私が仕事を始めて5年後には原稿をワープロで打っていましたし、すべてのものがデジタル化されていきました。
私や私の同世代は、実際の仕事のなかで、新しいシステムに対応してきました。そしていまでは、昔なら歳をとっても時間をかけて培った技で玄人と呼ばれていた人材が無用となっています。
昔取った杵柄、これまでのキャリアはもう役に立ちません。
つまり、3年後の私は、ただ歳をとっているだけなんです。


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