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続 小さな同窓会2024.3.15

高校のバレー部の仲間に会うために故郷に帰った。
カリフォルニアから一時帰国する T に合わせての日程。
当初、私は県外で数に入っていなかったのだけど、
開催を知らせてくれたキャプテンに、
なんとか日程があえば参加するとだけ伝えてあった。

3月15日当日。
昔、通い慣れていた駅はすっかり変貌していた。
でも、迎えてくれた仲間の笑顔はいつもどおり。
近況報告を兼ねて、孫の人数を教え合う。
Y は3人、T は0、R は1人、K は5人、そして私は0。
Y の弾丸スピーチは健在。結婚後の人生が彼女を大きくしていた。
T は新居で、ヨガに励む。
私たちのエースは「無理」ということを知らないようで、
毎日ヨガをやりながら「肩がいたいなあ」と思っていたところ
検査すると肩腱板完全断裂だったという。
それでもほがらかに私たちの相手をしてくれている。
でも、カリフォルニアに戻るとすぐに手術を受けるのだとか。
R はつねに冷静で、周囲をよく見ている。
高校生のときからそうだった。
冷静沈着な彼女が、私たちの司令塔だった。
K は高校の同級生と結婚し、子どもが 3人。
その子どもたちが同時期に結婚し、次々に孫が誕生。
いまでは 5人のおばあちゃんになっていた。
高校時代の話、部活の話、家族の話、お金や株の話、などなど。
ゲラゲラ笑いながら、ずーっとずーっと話していた。
みんなの話を聞くにはいくら時間があっても足りない(笑)。
夕刻になっても話は終わらず(笑)、
記念写真を撮ろうとみんなで動きだす。
実物大のガンダムがそびえる福岡県博多区ららぽーと。
5 人並んで写真を撮る。笑顔がふくらんで、未来に向かう。
みんなで同じ時をすごした過去、
昔はいなかったガンダムに今一緒に会えた幸せ、
さらにこの先の再会を約束して私たちは別れた。

今朝、私は横浜の実物大ガンダム営業終了の記事を読み返した。
富野監督のメッセージボードにはこう書かれていた。

今日、実物大のガンダムを見に来てくださって、「あれ、歩かないのか、つまんないな」と思った君には、心からごめんなさい、とあやまります。 本当は、この大きさで歩くガンダムを造りたかったのですが、おじさんたちができることは、ここで見られる以上には動かせなかったのです。 <ごめんなさいと言わせてください> 二本足で歩かせることができなかったので、悔しいと思っています。ですから、君たちにお願いしたいことがあります。もっと乗り物として動かしたいと思う人は、このガンダムを見上げて、解決しなければならない問題がいっぱいあるのだ、という想像をして、その解決策を考え出してほしいのです。

機動戦士ガンダム・原作者 富野由悠季  2020年12月19日

私たちはいつも、”ここ”にとどまりはしない。
つねに前を向いて歩いていこう。

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