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今!縫製工場が考えないといけないこと。

昨晩、Facebookのメッセンジャーで同じ縫製の仕事をしている先輩とやり取りをしていました。

〇〇君、頑張ってるね。
これから先どうなっていくんだろう。
自分たちには何ができるんだろう。

そんな、話をしていく中で感じたことを書いてみたいと思います。

近年、縫製工場だけでなく、繊維産業を取り巻く環境はすこぶる良くない。
十数年前までは地域の有名企業として先頭を走っていた縫製工場も先日倒産しました。

話していくと、やはり出てくる話は、

アパレル系縫製工場はどんどん倒産・統合が出てくると思う。
某所の縫製工場が統合したけど、結局仕事がなくて困ってる。
出ていくコストは上がっていくのに、入るコストは絞られる悪循環。
・・・・・・・・結局このままじゃダメだ。

と、悲観的になってしまう。

『めいどいんじゃぱんをすくいたい!』と日本の縫製工場にフォーカスを当てたプラットフォーマーも多少いるみたいですが、根本的な問題を解決する策には去っていないケースがほとんどです。

その現状を分かりやすく書いてある記事を紹介します。

読んで頂ければわかるかと思いますが、
結局、儲かる仕組みが出来ていないという現状を受け入れなければならないのです。

特に、受注依存体質の縫製工場は『仕事量が確保できない』ということを嘆きます。もちろん、仕事がないことはどんな業種業態でもキツイことです。

しかし、自分たちで仕事を生み出すことができないのだから、無い時は無いというのはいわば仕方ないといってもいい。
これは正直、書いていて自分にも突き刺さってくる言葉です。

役割が細分化されている習慣の中で『仕方ない』と言ってしまえばそれまでなのですが、実はここに本質があるのではないかと思うんです。

・縫製工場は自分たちで仕事を生み出す努力をしているのか?

今までは、ほっとけば仕事が舞い込んできている環境だった縫製工場は基本的に営業があまり育っていません。そもそも営業というもの自体が存在していないケースだってあります。

近年はいわゆる「ファクトリーブランド」を生み出してtoBからtoCへ挑戦している工場もすくなくありません。上手くいっているところがどれだけあるのかはわかりませんが、これ自体は自分たちで仕事を生み出す一つの手段としてわかりやすい方法だと思います。

しかし、それを圧倒的に苦手としていたり、そもそも物理的にプロダクトを生み出せないセクションに居る人たちも存在しています。

前述した、プロダクトを通してブランディングするというのはわかりやすい例ですが、出来ない人たちは何もできることがないのでしょうか?
『結局何をしていいのかわからない』という人たちにできることは何なんでしょうか?

気付いてください。

プロダクトを持っていなくてももう既に誰でもブランドを持っています。

それは、会社であり、そこにいる人たちです。

ポジショントークっぽく聞こえるかもしれませんが、私は本気で言っていて、シンプルな話、

自分たちの存在を知ってもらえる努力をしていますか?

という話です。

確かに存在しているのにも関わらず、知られていないってことはもったいないじゃないですか。

既存の取引先との関係性の中でしか仕事をしてきてなかったのかもしれませんが、そこだけに求められているわけではなく、もっと誰かに求められる存在にされるかもしれないと、一度でも考えたことがありますか?

方法は何でもいい。

だれかに知られる努力をし、自らで仕事を生み出すことができるように挑戦してみませんか?

そうじゃないと、倒産も減らないし、仮に統合したってなにも変わらないです。

悪い言い方をすれば、そういう意識が持てない工場がしぶとく残っているよりも、確実に淘汰されていった方が結果的に良い方向にいくのかもしれませんが、「成すすべなく・・・」って感じで潰れてしまう工場が一つでも少ない方が、私は嬉しい。

他社の為に具体的に何かができるほど強くはないけれど、
少しでも良い方向に行くためのモデルケースというか、ヒントになれたら良いなと思って私は毎日仕事をしています。

ブレブレの生地になっちゃったかもしれませんが、
本当に事業継続をしていきたいという想いがあるなら、
やはり、価値を高めたり、知ってもらう努力をしていかないと、
ここから先はどんどん厳しくなっていくと思います。

っていうのが、一人でも多くの人に伝わったらいいなと思って、今日のnoteは終わります。


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