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料理をしよう

私がアーユルヴェーダを教えてもらった先生から
聴いたお話しで、特に印象に残っているのは、
「料理は人を元気にする」
ということです。

アーユルヴェーダの話をすると、
身近なものだとドーシャ(体質診断)やら体質ごとの
おすすめの食べ物や油、睡眠時間、時間の使い方から、
占星術までとにかく幅が広いのですが、
今回はあまりアーユルヴェーダ関係なしに
料理のお話し。

五感を使う活動、と聞くと、なんとなく良さそうな気がしませんか?
良い匂いを嗅ぐ、美味しいものを食べる、
きれいなものを見る、良い音を聴く、
肌触りの良いものに触れる、などなど。
料理は五感を全て使うから、元気になるそうです。

まず、食材を手で洗ったり切ったりすると触覚が刺激されます。
食材の色や形を目で見ると、普段食べている野菜でも色んな色をしています。
野菜を切る音、水が沸騰する音、コンロに火がつく音、煮込む音、など色んな音が聞こえます。
ある程度調理が進むと、良い匂いもします。
味見をする人は味見で、すぐに食べる人は食べる時に味覚も使います。

何か考え事をしたり、動画や音楽を聴きながら作ることもできますが、
今やっている料理という作業そのものに集中すると、
体の色んな感覚が使えます。
「今ここ」をめちゃくちゃ簡単に意識することができます。
毎日忙しい方が多いと思うので、
料理することだけに集中するのは難しいことも
あると思いますが、月に一回、
料理することだけに集中して作る回
をやってみたりするのもいいのではないかな?
と思います。

私もめちゃくちゃ忙しいや疲れているときは、
出来合いのご飯を買って仕事をしながら食べたりしてめすが、
やっぱり料理する時間が取れると、
自己肯定感も高まり心にゆとりが生まれる気がします。
料理しながら動画を見たりすることも多々ありますが、
泥のついたごぼうを洗うときの土の匂いとか、
野菜を切るときの音とか、
ちょっとだけでもその瞬間に存在するものを感じられると
料理がとても楽しくなります。

ものすごく料理が得意!というわけでもないし、
似たようなものばかり作りがちですが、
今年に入ってから料理をする時間が取れていて、
バランスが取れてゆとりが出来てきた感覚があり、
やっぱり料理って大事だなと思いました。
自分のために自分でご飯を作る、
ということって、
自分をすごく大事にする作業のように感じます。

食べ物のことになると、
栄養とかカロリーとか食べてはいけないものとか、
色んなことを気にする方もおられるだろうし、
それは個人の自由で良いと思うのですが、
食べるという生命に欠かせない営みの中に、
料理をするという過程が生まれたのは、
人間を元気にするために大切なことだったのではないかな?
なんて思ったりします。

そして何より、
料理ができる環境に感謝、
食材が手に入る環境に感謝、
温かい食事が食べられることに感謝です。

普段当たり前のように何気なくやっていることに
自分にとってポジティブな意味を付加してあげると、
いろんなことが楽しくなってきます!

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