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甘くて悲しい想い出 仙台市 白松が最中

昔、何人か仙台出身で東京在住の知り合いがいた。
で、萩の月をよく土産にもらったのだ。
だが、しかあし!
萩の月よりも私の舌にピッタリ合うスイーツがあったのだ。
それが、白松がモナカだ!!


紙袋のオシャレ。袋代はなしで。

独りで食べるべく、単体で購入。箱は要らない。


あんこの大きな粒が見えている。最近食べた餡製品では一番かも。

仙台と言ったら、萩の月!のイメージで来ていた私であったが、この最中の存在を教えてくださった方がいらしたのだ。

もう30年も前の話になる。
当時、私が通っていたキリスト教会に仙台市太白区出身の方がいらした。
東京と仙台を往復するような働きをされていたのだ。普段は仙台にいらしたので、たまにしか会えなかったのではあるが、優しい方でよくしていただいた。
そして、私が仙台出張の時に世話になったのだ。翌日は休みの金曜日でもあったし、仙台なんて近いのだから日帰りでもいいだろう、の会社。宿泊したいなら自腹でね、と。
当時は全国の城廻りをしていた文字通りのお独り様。小田原城で満足しちゃうようなガラスの20代。伊達政宗の築いた青葉城には行きたいじゃあないかあ!ということで、その方に電話を。
秋保温泉を予約してくれて(もちろん、お一人様泊まり)翌日は、お母様と一緒に仙台を案内してくれたのだ。

帰りに仙台駅で土産を買う(一応、会社と教会メンバーとね)となった時に、お母様が「萩の月より白松が最中よ!」と、「東京の皆さんにもよろしくね」と持たせてくれたのが「白松が最中」だったのだ。

その男性は高級な方が入る老人ホームを経営されていた。今は元気なお母様も、いずれはそこに。の予定であった。
私が訪ねた時は軌道に乗り始めた頃であった。施設もお母様と一緒に案内して頂いた。新しい暮らしやすい施設であった。
その時に紹介されたのが、顧問をされている医師であった。

その後。。。
その役員となっていた施設の顧問医師に上手い事を言われ、書類、実印と貸したら、いつの間にか施設は乗っ取られていたのだ。
その方は借金を家族に追わせないように離婚。お母様は仙台はもうイヤ!と東京に。もちろん、借金がいかないように縁を切って。

友人の話では、タクシー運転手をしながら農家の2階の板敷きの江戸時代の家みたいな所に1人で暮らしていたと。

白松が最中は甘くて美味しい。
けれども、その甘さと同時に想い出すのは、そんな酷い人間がいた事実。当時の私も甘かった。今なら、仙台に行って、その医者をぶっ飛ばしていると思う。


こんな商品も販売されていた。2022年に東北大学とコラボしたのだとか。漱石の作品に出てきた猫は黒猫だったのだろうか・・・


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