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片隅に捨てられた猫

片隅に捨てられて呼吸を辞めない猫も
どこか似ている抱き上げて
無理矢理に頬寄せるよ


黒猫のパティちゃんは我が家の庭で猫草を食べに来ていた猫だった。
捕獲し、保護猫施設にお願いした。

実は、このパティちゃんという名前。私の洗礼名を少しもじったものなのだ。と言っても、カトリック教会を破門になっているので無効?か!
私のほうはラテン語読み。パティちゃんは英語読み。

保護された猫でも、人懐っこい猫と威嚇する猫とビクビクする猫と様々だ。
パティちゃんは人に対する警戒心が強く、ただケージに入れていただけ。
餌をあげてトイレの始末をして。それだけしか出来なかったのは情けない。
しかあし!
ビクビクする猫。威嚇する猫にはそれなりの歴史があるのだ。
野良猫として生まれ育った地域で虐められていたら人間嫌いになるのは当たり前だろう。
うちの近所。猫嫌いが多く。戸建てしかない地区で我が家しか猫飼っていないという・・・

色んな人に虐められてきたよね。人に対する警戒心がパティちゃんと私は似ている。

黒猫って、実は人気があるらしく、欲しがる人がいるのだ。何回かお見合いがあり、手が出て断られていたという。
その後、「手が出る」とケージに書かれていたため、息子は「違うから!」と怒っていた。
トライアルと言う事で、あるお宅に行ったのだが、慣れない為にそこの女性がノイローゼにまでなってしまったという。
そこで、愛くるしい人懐っこい仔猫と交換。ということから、大問題にまで発展したのだ。

まあ、この件で私は一部の人に随分責められたのだ。
「なんで、お見合いの時にいなかったんだ!」
(知らなかったし)
「そんなに心配なら、ノートに書いてある電話番号に電話して里親さんに状況を聞けばよかったじゃないか!」
「そんな猫を預けた貴方のせいで皆に迷惑だ!」
とまあ。
ある1人は
「私は、貴方が大嫌いだ。不快だから」
とまで言い切っている。
「問題ある猫を預けてしまい、申し訳ありませんでした」
と、こんな私の言葉を要求したのかな。
と、このメンバーは今は何か知らんが、辞めてしまった。


「お前は、○○橋(母の実家の傍にある橋)の下に捨てられていたんだよ」
「お前は捨てられていたのを拾ったんだ」
小さい頃、私はよくこう言われていた。
家族からすると、クソみたいな子どもだったのでこう言ったのだろう。

今は同居する人間から「早く死ね」と言われる日々。
パティちゃんと私はどこか似ているね。

これからパティちゃんはどうなるのだろう。良い里親さんに巡り合って欲しい。



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