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【建築物考】#14 星の王子さまミュージアム

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日も1日寒く、暗い感じでしたが、これから雪が降るとか言われていて、なかなか冬が終わらないという印象です。

さて、建築物にフォーカスするこのコーナーは2年くらい放置状態でしたが、久しぶりに復活させてみます。

箱根★サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム

「星の王子さま」の作者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの生誕100年を祝した世界的記念事業の一環として1999年6月29日に開業した。本館は鉄筋コンクリート造、2階建てで、建築面積1,205m2。

神奈川県箱根町の仙石原にあります。世界でサン=テグジュペリのミュージアムは祖国フランスにも、星の王子さまをリリースしたアメリカにもなく、ここにしかないそうです。聖書の次に読まれているとも言われている本が星の王子さま。

館内の展示ホールでは、写真や手紙、愛用品などの資料展示、1900年代の風景の再現が行われており、サン=テグジュペリの生涯や『星の王子さま』が生まれた経緯が解説されている。また、映像ホールは400インチスクリーンを備え、サン=テグジュペリの生涯や『星の王子さま』の物語を紹介する映像が流されている。
2009年7月にリニューアルオープンし、照明のLED化、吉谷桂子プロデュースによるヨーロピアンガーデンの設置、フランスの街並みの展示やミュージアムショップのリニューアルが実施された。


2度ほど訪れたことがありまして、初回は2008年頃?で、2回目が2022年12月でした。

新型コロナウィルスの感染拡大による来園者の減少や建物の老朽化により2023年3月31日の営業を最後に閉園する予定

まもなくすべて見ることができなくなります。遺族が大事にしていたものをこのミュージアムでみれていたものが。

蛇と対話するシーンを再現
地球にはたくさんのバラがあるというシーンを再現


12月だったため、お花はあまり咲いていませんでした。


星の王子さまはたくさんの国の言葉に訳されていて、展示されていました。


王子さまが大切にしていた1本のバラ

今思えば、入園者が観光客に左右される観光地の箱根よりも、人の往来の多い東京や大阪の都心にあれば、こうはなっていなかったかもしれません。

日本の立ち上げプロジェクトの方たちと協議した遺族の意向から周りの景色なども踏まえてふさわしいと箱根を選んだようですが、長いパンデミックにより、閉園することになってしまったようです。

世界屈指の先進国からどんどん後退している日本が、世界に誇れるのは、こういったミュージアムの存在だと思います。お金中心の中国やドバイ(UAE)にはないでしょう。それがなくなるのは、大きな喪失だと思います。どうにか別のところに移転できないものか、残念でしかたがありません。

近郊の方は、閉園する前に訪問してみるといいと思います。事前に星の王子さまを読むことをおすすめします。独特の詩的な世界を楽しめますよ。


それではまた。

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