1ヶ月間の教育関連企業の資金調達額は累計で216億円!注目されているSTEAM教育とは? | 中国スタートアップ
2019年5月の1ヶ月間、中国教育業界では33社が資金調達を行った。累計の資金調達額は約216億円(13.85億元)であった。
最大の調達金額は、AIを使った教育スマートフォンアプリ『作业盒子』を提供している北京知识印象科技有限公司が行った、163億円だった。
ラウンド別で見ると、シリーズPreAまでが22件あり、全体の60%を占めている。
金額別で見ると数億円規模が1番多い結果となった。『作业盒子』を運営する北京知识印象科技有限公司は約163億円、『三节课』を運営する三节课信息咨询(北京)有限公司は約20億円を調達した。
都市別で見ると、北京に拠点を構える企業が約半数を占めた。
領域別に見るとこのようになる。
STEAMは、科学(Science)、テクノロジー(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の分野を統合した、アメリカで誕生した新しい教育概念である。
例えばハイテク電子機器を開発する際、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学の能力はもちろん、デザインを設計する上でアートの能力も必要になる。
STEAMの概念は、これからの時代の学習必須項目としてすでにアメリカでは多数の小中学校に導入されており、中国でも注目されている。
STEAMの次は、幼稚園年長から高校卒業までの13年間を表すK12、より専門的なことを学べる高等教育・技能教育、企業の研修などをサポートする企業向けサービス、幼児向けと続く。
STEAMの概念はあまり日本では聞くことはない。中国は教育関連サービスの質だけではなく、教育の概念自体日本よりも先にいっているのかもしれない。