僕のロール

自分の思いとアワードを重ねる。
僕がアワードに作り手として関わり始めてからずっと言われ続けてきたこと。
そこにずっと向き合ってきた。どっかのタイミングで既に重なったと思っていたし、それをいかに具現化していくかだと思っていた。

アワードというプログラム以前にコミュニティがあり、そこをどう熱狂的に関わり、みんなが面白おかしく楽しめるかを探求する、というのは、自分が関わっている地域のコミュニティをより広く、熱くしていくことと重なっているんじゃないかという仮説だった。

もちろんそこの思いは今もあるし、特に違和感もなかった。

けど、ここにきてより深く、自分の本質に迫る形で重なった。カチッと自分とアワードの歯車が合わさったような感覚を持つ。

それは実行委員長としてのあるべき姿を新たに捉え直したことによるものだった。

実行委員長は「作り手を介して、間接的にプレゼンターを見つめること」がロールだ。
言い換えれば、「作り手と真正面で向き合い、それぞれの思いや信念を理解し、同じ目線で語り合うこと。そこからその作り手がプレゼンターやアワードに向き合って、熱く力強いものを作っていけるように背中を押すこと。」

僕は勘違いしていた。もちろん僕自身がプレゼンターと向き合うことは大切だ。だけど、それは作り手と向き合った先にあるもので、一緒に作っていく仲間を蔑ろにしてやっていくことではない。

それに気づかず、目の前で苦しんでいたり悩んでいたりする人がいるのに、わかりやすいところだけ見ようとしていた。

それは実行委員長と言えるのか。目の前の大切な人を大切にできずに、リーダーと言えるのか。

それ以前に1人の人間「上田光太郎」としての信念を裏切っていないか。

僕は特に実務ができるわけでもないし、頭の回転も速くない。不器用極まりないし、それによる生きづらささえも感じている。
じゃあ僕が一番に大切にしないといけないことってなんだろうか。

それは「人と向き合うこと」だ。
これまで、いろんな人に会ってきた。いろんな人と仲良くなったし、いろんな人を裏切ってきた。大切にしてもらえたり愛してくれたこともあったし、傷つけられたり失望されたりもした。

難しさは感じているし、どうしても合わないなあなんてこともある。けど、それでも、僕は人と向き合って大切にしたい、大切にされたいという思いだけは諦めることはできないし、苦しみながらも問い続けたい。

チャレンジャーとしての上田光太郎、だけじゃくて名古屋市立大学の上田光太郎としても、千種高校の上田光太郎としても、中学生小学校、はたまた上田家の光太郎としても、自分と関わってきてくれた人たちと向き合い、大切にしたい。

「人と向き合う」。
それが僕の人生を賭けたテーマであり、ロールであり、アワードと自分を重ね合わせた一つの答えだ。

こっから再スタートだ。
僕のロールを人生通してまっとうしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?