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銀座カラーの倒産で日本の不景気を憂う

10年通っていた銀座カラーの倒産を昨日知った。

来月脱毛の予約をしていたが、キャンセル扱いになるようだ。
その件についても倒産のお知らせも、現時点で一切何も届いていない。

私は回数無制限の全身脱毛コースを契約している。
たしか30万円くらいだったかな。

もう支払いは完了しており、既に30回通っているのであまり損した感覚はない。

30回も通っているので、流石に普段自己処理をしなくてもムダ毛が気にならないレベルにはなっている。

とはいえ、まだ気になる箇所は残っていたので完了したとまでは言えない。


ただここ1〜2年はほとんど効果を感じなくなっていたり、スタッフや企業の対応に不満を感じることも多々あったので銀座カラー自体に愛想を尽かしていたところでもあった。

通うのを辞めてもいいと思い始めていたところだったので、今回のニュースを見てもたいしてショックを受けなかった。


一方で、つい最近契約をしたばかりの方も多くいるようなので本当にお気の毒に思う。

Xを眺めているとスタッフの接客対応が良かったなど、倒産を惜しむ意見がチラホラあったが、私の印象はそうでもない。

スタッフの入れ替わりの激しさは常に感じており、接客態度も技術もバラつきが半端なかった。

不慣れな新人スタッフに尻を丸出しにされたまま5分以上放置された挙句、やっと戻ったと思ったらなぜかスタッフが交代してたこともあるし、
無愛想な上に技術が雑なスタッフに当たったときにクレームを言ったら「今後は不快な思いをさせないよう毎回同じスタッフをつけるようにします」と絶対に守れないことが明らかな約束を自ら口にして、ものの見事に裏切られたこともあった。

施術後に肌に異常が現れた場合に電話をするように毎回必ず案内されるので、赤みとヒリつきが全然引かなかったときに連絡をしたこともあったが、責任逃れ感の強い不満の残る対応だったこともある。

スタッフはいつもマニュアルに沿った一辺倒なことしか言わない。

そして客はスキンケアの知識がない前提で話してくる。
20代前半くらいの若い子に肌のなんたるかを上から語られてももはや嫌味に感じる。

というか、そのレベルの知識なんて余裕で知ってるし、そのうえ別のスタッフから毎度毎度同じこと聞かされているので耳にタコの内容なのだ。

私の中では、皆ガチガチに型に嵌った柔軟性のない接客というイメージしかない。

そんな感じで不満は多々あれども、回数無制限の契約をしているので仕方なく通っていた感じだ。

また、一定の回数を超えた会員に対して対応が雑になっているのも明らかだった。

だから倒産になったときいて「そりゃそうなるわ」と真っ先に思ったわけだ。


バブルが弾けてから、日本はずっと不景気だ。

だからどの業界でも価格競争をしている。

その結果として、商品もサービスも安くで提供されるようにはなったが同時に質も悪くなっている。

食品は内容量が少なくなり、材料の質も落ちた。
国産の安全な食材ではなく中国産などの安くて品質の悪いものばかり使う。

そして人件費も可能な限り安く抑えるため、ギリギリの人員・安い給料で奴隷のように使われる。
正規雇用の枠を減らし、いつでも首を切れる状態で使い捨てのように人を使うことが当たり前になった。
そんなギリギリの労働禍で心を病む人も増え続けている。

そして低レベルの商品とサービスを客に提供していながらも、企業の責任逃れだけはしっかりやる。


こうやって日本の産業はどんどん低レベルに落ちている。


働けど働けど収入が上がることはなく自分一人生きていくのがやっとなので、子供を持つことを諦める。

かつて高収入が約束されていた水商売や性風俗ですら、今はまともに稼げないという。
立ちんぼをしても相場が1.5〜2万円だというから、何のために体を売るのか理解に苦しむ。


この負の連鎖から脱却することは出来るんだろうか…

一人でも多くの日本人が、早く平和ボケから覚めて欲しいと心から願う。

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