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ONARA RECORD #28「WHITE BREATH/T.M.Revolution」

今回ご紹介するオナラレコードは「WHITE BREATH/T.M.Revolution」です。

T.M.Revolutionは西川貴教のソロプロジェクトとして、1995年に発足し、1996年にCDデビューしました。発足当時、西川さんとプロデュースを担当した朝倉さんは3つの約束をしたそうです。
1.シングルでオリコンチャート1位を取ること
2.アルバムでミリオンセラーを達成すること
3.東京ドームでライブを行うこと
なんと、T.M.Revolutionはわずか3年足らずでこの3つを成し遂げました。

そして、1つ目の約束「シングルでオリコンチャート1位を取ること」を達成した曲が「WHITE BREATH」なのです。

▼PV

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

こんなに冬は寒いんだ。
愛がなんだとか、どうだっていい。
とにかく、二人で愛し合おうよ。

なんともストレートな歌詞です。まるで心の中心から1mmも欠けることなく飛び出したかのように。
でも大概の男はこう思っているのも事実なのではないでしょうか。
とにかくさみしい、愛し合いたいと。

ある意味とても純真な曲だと思います。

すでに屁理屈な匂いがしていますが、これは勿論「オナラレコード」なのです。
一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、冷蔵庫に入った写真をアップして炎上した有名な「バカッター」の屁理屈を歌ったオナラレコードです。
懐かしいですね、覚えていますか?こんな内容です。

今月6日に男性アルバイト店員がキッチンの冷凍庫内で自分の写真を撮ってツイッターに掲載し騒ぎになったステーキレストラン「ブロンコビリー」(名古屋市名東区)は12日、問題を起こした東京都内の足立梅島店を閉店することを臨時取締役会で決め、発表した。


確かにこんな事件でしたね、懐かしい。
ではこの当事者はどんな背景があったのか、勝手に妄想しましょう。

・大学3年生の男
・最近、1年付き合ってきた彼女に突然別れを告げられる
・彼女は一足先に始めた就活で、意識高い野郎と親密な関係になったらしい
・一方、就活なんて何もしてない、ゼミも行かない男は「あなたはつまらない」と捨てられたのだった
・その後言動や行動がおかしくなり、ついにバカッターをしでかす

まあ、なんかかわいそうなやつですね。確かに「あなたはつまらない」はキッツイ一言です(あくまで妄想)。
でも学費何百万も払ってそんなことしてちゃ、自業自得でしょう。

では本当に「WHITE BREATH」がこの男の屁理屈を歌っているのか、実際に見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!!


凍えそうな 季節に君は
愛を どーこー云うの?
そんなん どーだっていいから
冬のせいにして 暖め合おう

庫内の温度計は3℃を示している。

ああ、寒い。まるで真冬だ。
こんな過酷な状況において、もう誰も僕にどーこー言うまい

寒さで何もかもが、どうでも良くなっていく。
さあ、寒さのせいにして僕と暖め合おうよ、死ぬよりはマシだろ。

だから、戻って来ておくれよ。


TVを消し忘れ 孤独さえもド忘れで
乾燥した時間に ノドを痛めてる
AM0:00解禁で 見られる明日のビジョンは
大事なトコに来て モザイクがかかる
ウカツな僕の せつなさを中に出させて

彼女にフラれたのはいつだったか。思い出せない。
TVも消し忘れ、孤独なことさえも忘れかけていた。

0:00を回る頃、明日のことを考え始めるが、頭が回らない。
どうでもいいんだ、もう。

なぜもっと優しく出来なかった。
こうなるまで気づかなかった。

どこかで、僕の切なさを吐き出させてほしい。
狭くて、冷たくて、失恋なんて忘れられるような場所で。


自由なフリしても 気がつきゃ乗ってるんでしょ
動く歩道の上 足元ご注意
タランティーノぐらい レンタルしとかなきゃなんて
殴られた記憶も ロクにない癖に
敬語を無視する 今時の強さください

「意識高いビジネスマン」に向けられた山手線の広告。
そんな薄ら寒い言葉には飽々した。

彼女も言っていたっけ。
「常識に囚われるな」「多動だ」と、くだらない。

自分はオンリーワンのつもりかもしれないが、結局は動く歩道の上なのさ。
気づかずに躓くなよ、そのうち足元をすくわれる。

「タランティーノぐらいレンタルしとかなきゃ」なんて、殴られたこともないくせに言ってたっけ。
あんなやつ、口だけなのさ。

でも、タメ口すらまともに出来ない自分はもっとちっぽけなのか。
俺はあいつにフラれたんだ。

いや、フったんだ。

俺はもっと強くなる。
あいつが出来ないことをやってやる。


雪吹雪く 山小屋にふたり…
妄想に 憧れて
そーすりゃ 本音四の五の
追求しなくても 交われるでしょう

雪吹雪く、ロッジにふたり。
そんな妄想に憧れて、冷蔵庫を内側から閉じる。

冷たい、痛い、熱い。
だんだん意識が遠のいていくのがはっきりと分かる。

ほら、こうすりゃ本音四の五の追求しなくてもいい。
ただ交わればいいってことに気づくはずさ。


(中略)
わがままも 消えそうな夜は
愛が 誰かを呼ぶの?
まして なんも待たずに
歩く僕だから 暖めさせて

わがままも言う相手がいない。
このままじゃ自分がいるのか、いないのか分からなくなる。

愛ってやつが、誰かを読んでくれるのか?
そんなわけない。

まして、今の俺には何もない。
誰か俺にかまってくれ。認めてくれ。

凍えた心を温めてくれ。


いかがでしょうか。
本当にどうでもよくなってしまった人間は、何をするかわかりませんね。

冷蔵庫に入る→狭い寒い→意識朦朧→どうでもいい→よりを戻してくれ
とんでもない論理の飛躍、まさに屁理屈の最たるものでしょう。

ただ、こうなってしまうのも、彼女のことを本当に愛していたからなのかもしれません。
本当に、自分の一部かのように。


サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。