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三股町コミュニティデザインラボをたずねて(1)

10月下旬、シャリバタ会議のヒントになった三股町の社会福祉協議会の「実践支援研究室」と題したコミュニティデザインラボにお邪魔してきました。所長である社会福祉士の松崎亮さんは、第3回のシャリバタ会議にゲストとしてはるばる斜里へと訪ねてきてくださり、コミュニティデザインラボのことについて話してくださいました。

今回その縁もあって2日間にわたって宮崎県三股町にあるコミュニティデザインラボを訪ねてきたのでその様子をレポートしていきたいと思います!

第3回シャリバタ会議についてはこちらの記事で▽

上記の記事にもありますが改めてコミュニティデザインラボについて説明すると、昨今行政における福祉の専門職や制度だけで地域の課題を解決することが難しくなってきている中、三股町では地域住民の方々と一緒に考えてアイデアを出し合い、デザインの力を借りることで課題解決の糸口を探ろうという試みが行われています。

松崎さんはそのための様々な実践を行っており、今回訪れたところちょうど9月から新たな試みとして始まった「よる学校」という一見すると不思議ななまえの学校が開かれていました。今回はその「よる学校」についてお話したいと思います。

よる学校のキャンパスマップ

最初「よる学校」と聞いたときは夜間学校であるかのような硬さなのかなと思いましたが、老若男女問わず気軽に参加できる自由でゆるく楽しめる場でした。コミュニティデザインラボのスタッフは多様なひとが集まって新たな交流が生まれる場の力に可能性を感じ、どの時間帯が一番その可能性を持っているのかと考えたところ夜の時間帯だったそうです。

よる学校の時間割

普段学校や仕事で昼の顔があるひとたちも当然ほかにいろんな顔を持っていて、比較的自由な夜の時間帯に会う機会のなかったひとと出会うことで新たな自分の一面に気づき、それを面白がって生きることを学ぶ。それが「よる学校」であり、授業と題したゆるく楽しい活動をいろんな場所で作ることで、そのきっかけとなれたらとのことでした。

また普段学校に行けていない子どもが遊びに来る他、夜に用事がある中子どもを預ける先がないからと連れてくる親御さんなど、純粋に家以外の居場所としての役割を果たしているのだそうです。

この「よる学校」の活動自体は、もともと森の子学習塾を有志で運営しているこども未来応援団体タテヨコナナメさんが社会福祉協議会から委託される形で実施しているそうです。

森の子学習塾についてはこちら▽

次回はコミュニティデザインラボの関連施設である樺山購買部のことについてレポートしていきます!

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