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ばあば産後休暇

こんちは!副業社労士まさゆきです。

孫が誕生して3週間、むこ殿が1年間のパパ育休を取得し2人で子育てを開始しました。娘は出産後2週間寝ているよう医者に言われ、むこ殿が家事を一手に引受けますが、初体験の赤ちゃんの世話も加わり大変です。我が奥さん(ばあば)の出番、経験者なので手慣れたもの、有効なアドバイスも出来ます。実母の気安さが娘に安心感を与えます。

安静が必要なのは娘だけではありません。医師のブログ等には「少なくとも産後3週間は安静に。1ヶ月検診で医師の判断を仰いて元の生活に徐々に戻す」と書いています。
帝王切開はさらに安静が必要です。帝王切開後の入院期間は1週間が目安です。体調回復にかかる期間は1~2ヵ月です。厚生労働省統計によると、分娩(ぶんべん)における帝王切開の割合は、1984年に7.3%でしたが年々増加し2017年には20%と5人に1人は帝王切開です。
帝王切開が増加している理由には高齢出産の増加があります。その他、不妊治療後の妊娠による多胎妊娠の増加、若年女性の喫煙率増加、出産時のリスクの回避等があります。

母体の安静と子育ての為、今でも6割の人が里帰り出産します(2011年データ)。でも、共働き、60歳以上でも働き続ける昨今、里帰りしても“ばあば”は仕事、日中は一人で子育てではあまり意味がありません。

孫の誕生で改めて実感します、「パパ育休もいいが本当に必要なのは“ばあば産後休暇”」と。産後の体調回復のフォローと“ばあば”の子育て経験を最大限に利用する制度です。期間は体調回復に必要な8週間最大取得可能とします。仕事をしている“ばあば”の収入補償として健康保険か雇用保険から妊婦同様給与の2/3を給付します。

テレワークを使えば娘と孫の世話をしながら仕事することも可能でしょう。“ばあば産後休暇”を時間単位でも取得できるようすればいい。私の知合いに「娘が出産で実家に帰省するので1ヶ月半テレワークしたい」と会社に認めてもらった方がいます。職務が明確化されていれば可能です。

「2022年10月からパパ育休を制度化した所なのに“ばあば産後休暇”ですか?」と企業や政府は言うでしょう。でも、育児支援は経済成長に直結、徹底的に進めるべきと思います。

子育て支援と経済成長の関係を示すモデルとして、京大教授で社会学者の柴田愁氏のブログ「子育て支援は『労働生産性・経済成長率・出生率』を高め『子ども貧困率・自殺率』を下げる」を紹介します。


図2によれば、「保育サービス」をGDP比0.1%(0.5兆円)だけ拡充すると、経済成長率は0.28%ポイント増える見込みとなる。この0.28%のうち、数年以内に上昇する分は0.23%、数十年単位で長期的に上昇する分は0.05%と見込める。

子育て支援は「労働生産性・経済成長率・出生率」を高め「子ども貧困率・自殺率」を下げる/柴田悠 - SYNODOS

追伸;“ばあば”に比べ“じいじ”はあまり役に立ちません。精々買い物の手伝い、孫の世話をするぐらいです。“じいじ産後休暇”は不要ですね。

ではまた次回

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