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コーディネーショントレーニング①

こんにちは。伊藤です。
いきなり更新が遅くなってますが、これぐらいのペースになるものだと思っていただければ幸いです(笑)

さて、遡ること2か月前、私は『キッズコーディネーショントレーナー』の養成セミナーに参加しコーディネーショントレーニングを学んできました。
ここでは学んだことをアウトプットしていきたいと思います。

コーディネーション能力

私たちは普段の生活やスポーツの競技中、無意識の中で当たり前のように身体を動かしていますが、その瞬間瞬間で動きの種類や力加減などを変えています。
私たちは瞬間的に以下の過程を経て身体を動かしています。

①状況を目や耳など五感で察知→②脳で判断→③具体的に動く
※この過程は私の話で今後も出てくる部分となります。

サッカーのキック動作でいえば
①自分とボールとの距離、目標までの距離を目で確認
②目で見た距離から踏み込み度合やキックの力加減を判断
③実際に蹴る

トラップ動作であれば
①ボールが自分のほうに飛んできていることなどを目で確認
②どこにどのタイミングで身体をコントロールすればボールを止めれるかを判断
③実際に体を動かしトラップ動作を行う

もっと細かい話、片足立ちの場合であれば
①目や足裏で水平感覚を感じ
②体の傾き度合を瞬時に判断
③姿勢が崩れないよう重心や関節角度などを調整して転ばないよう保つ

この一連の過程をスムーズに行う能力を『コーディネーション能力』と呼んでいます。
『身のこなしがうまい』
『状況判断がいい』
という表現をされることがありますが、このゆような動きに隠されているのがコーディネーション能力でありこの能力を高めていくトレーニングがコーディネーショントレーニングです。


コーディネーション能力7つの要素

コーディネーショントレーニングは7つの要素で構成されており、それぞれの要素をCoordinate(調和)させることがコーディネーション能力の向上につながります。
以下がコーディネーショントレーニングを構成する7つの要素です。
①リズム
②バランス
③連結
④反応
⑤変換
⑥定位
⑦識別(分化)

リズム

強弱・遅速などの周期的な反復
バランスの安定と崩しを周期的な流れで行うことで効率的でスムースな動きを作り出す能力

バランス

重心を理解し、安定させること・崩れた重心を元に戻す能力(静的バランス・動的バランス)
身体を移動させるために必要

連結

手・足・体・頭 それぞれバラバラであった部位をつなげ、一つの動作へ統合していく能力

反応

視覚・聴覚・触覚などで感じたものに反応して動きを選択、動作を導き出す能力

変換

変化する状況下において、その時々の条件にあった動作や能力を素早く選択適合させ、スムーズに動作の移行を行う能力

定位

自分のおかれた状況を時間的・空間的に正しく位置づけ、これと関連させて周囲の人や対象を的確に認知、三次元的に捉える能力

識別(分化)

三次元的にとらえた状況に対し各能力が組み合わされた運動を使い課題を正確に実行する能力
正確な動きをパターン化する能力

以上の要素を高めることでコーディネーション能力を高めていきます。

コーディネーション能力を高めるメリット

コーディネーショントレーニングは競技のテクニックを磨くためのトレーニングではありません。
結果的に競技力が向上すると思いますが、その前段階のトレーニングと思っていただいたほうがイメージがつきやすいかもしれません。

様々な運動を経験することにより自在に身体をコントロールし、あらゆるスポーツに対応していけるようになる。
リズミカルな動きはダンスはもちろん、スムーズなドリブルやステップワークに活きてきますし、投動作は野球やハンドボール等の基礎となります。
多くのスポーツの基礎となる動きの引き出しを増やすトレーニングがコーディネーショントレーニングです。

団地育ちの私には、外に出れば同じ団地の友人が誰かしらいましたし、団地の敷地内は許可がないと車の侵入はできませんので、ボール遊びや鬼ごっこ、アスファルトに石で線を描いてドッジボールやサッカーなど車を気にせず遊べる環境が整っていました。
その遊びの中でバランス能力や投動作、リズム運動など様々な動きを身に着け、動きの引き出しを増やすことができましたが、現在は環境が違います。
塾や習い事で子供の遊ぶ時間が減少したり、治安の悪化や気候の変化で室内遊びが増え、ゲーム機の普及により一人でも遊べる時代です。
遊びの中で動きを覚えるという時代ではなくなってきていますので、こういったトレーニングを取り入れ、子供たちにいろんな動きを覚える楽しさを実感してほしいと思います。

本日はコーディネーショントレーニングとはナンゾやというお話でした。
また機会があれば詳しい話も記事にしたいと思います。

ではまた。

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