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仕事の引継ぎについて

この4月に異動となり、そろり新しい仲間との仕事が始まっている。当然のことながら、これまで担ってきた仕事を後任に託し、次なる任務は前任者から引き継がねばならない。

この2カ月は、引継ぎをする/されるで慌ただしい日々であった。そして正確に言えば、まだこの引継ぎロードは終わっていない。少なくともあと一ケ月は二足の草鞋を履くことになるだろう。


実はこのようにガラリと仕事が変化して、引継ぎをしたり、されたりするのは働き始めて初めての事である。

そして、ザ・引継ぎを初体験している中で思うことがあったので、ここに記しておきたい。


今、新しい任務を自分のものにしようとしているが、前任者だったり、同じグループの先輩の仕事の仕方が、僕のやり方とは少し違うと感じている。特にスピード感だったり、いわゆる段取りの部分がどうにも合わないのである。

「郷に入っては郷に従え」ともいうので、これまで二ヶ月はそれほど我を出さずに、ある種様子を伺いながら仕事を進めてきた。けれど、仕事のゴールが大体見当付いてきたので、ゴールまでのプロセスについては、もう少し自分の色を出してみようと考え始めている。


ただ難しいのが、結果さえ伴えば仕事は万事OKかというとそうではなくて、プロセスを丁寧に踏むことが、得てして人の信頼を勝ち得ることに繋がったりするのだ。

たまたま一回結果を出したところで、プロセスがいい加減では、「結果」の部分が評価されず、「たまたま」の部分が強調されてしまったりする。

「郷に入っては郷に従え」とは、まさしくその点を注意した言葉で、短絡的な結果に飛びつくなということなのではないかと考えられるのである。


しかし、その上で自分のこれまでの成功体験や、培ってきたノウハウ・人脈をフルに活用すれば、ある程度のことはショートカットできると感じている。同じ結果を生み出すのに時間が短縮されれば、その余った時間で別の仕事がこなせたり、仕事の精度を高めることも可能なはず。

そういうことで、郷に従う路線を少々修正し(あくまで脱線はしない)、一度自分のやり方をにじみ出すことにしたのである。


そういえば、色々とビジネス書を読み漁ってきたけれど、「正しい引継ぎ」のような文章はあまり読んだことがないなと気がついた。

うだうだ書いてきたが、素直に自分が正しいと思う方法を試してみるのが、やはり手っ取り早い気がする。

引き継ぎというと、どうしても前任者の方法論まで継続するようなイメージがあるが、仕事のエッセンスさえ理解できていれば、方法論は自らのそれに寄せても良いのだろう。

今回の引継ぎを存分に体験し、「正しい引継ぎ」というKindle本でも出してみようかと思う。



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