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たかが会議、されど会議

会議と言っても、その会議の目的(ゴール)によって、いくつの種類に分類される。

情報共有を目的としたもの、プレゼンテーションをメインとするもの、意見交換やアイディア出しを目的としたブレインストーミング、決裁者の決裁を取るためのものと、様々である。

ただ、どの会議においても重要なのが、事前準備なのではないかと思う。

会議が組まれるときには、必ずその目的は事前に共有される。つまり会議でのお題や目的は、あらかじめ誰でも知った状態で会議に臨むということである。

そうであるならば、会議において理解度を深めたり、会議内での発言力を増すためには、事前にしっかりと会議の中身を想定した準備をしておいた方に決まっている。

しかしながら、これがわかっていてもできない。特に最近はリモート会議なども増えているので、会議中に同席者にバレないように調べものをしたりして、巻き返したりすることができたりする。

会議に準備が大事と言われて反論する人はいないと思うけれど、実際に毎回準備を整えている人は少数派なのだ。


今日は自分が招集した会議があったのだが、これについてはどの人よりも入念に下準備をしていて、レジュメの作成はもちろん、議論の流れも想定した資料の整理もしっかりとしておいた。

準備万端であったので、自分の思うような方向性に進めることができたし、参加者の理解度も深まったように思う。

会議は自分の仕事の時間をがっつり取られるので、身の無い会議に参加してしまうと、かなりの不満を覚えることになる。よって、会議の進行係としては、良い時間を過ごしたと思ってもらえるようにしておくのが礼儀だと考えるのである。

また、準備をしてきた立場から会議の参加者を見渡すと、やはり事前準備の多寡や有無が如実に見てとれる。

自分なりの考えを用意している者、独自の資料を持ち込んでくる者から、ぼんやりと聞いているだけの人、会議中スマホをずっといじっているだけの人まで、あまりに差が大きいのである。


よく会議は無駄だという人がいるけれど、それは充実した会議を経験していない人が言いがちな意見である。

無用な会議は確かに数多あるけれど、本来は会議は、大勢の人間が集まって、一気に物事が動いていく起点となるべき有益なものである。

充実した会議が実施できていない組織は、そもそも何かが間違っているし、会議なんて意味が無いと言っている人が複数いる組織には、何かしらの問題点があるのだと考えた方がよかろう。


会議の充実度で組織体の健康具合もわかるし、メンバーの事前準備の質量で、その人たちの力量が明らかとなってしまう。

たかが会議、されど会議、なのである。



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