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ハーショクジー殺害の真相 風刺画から見る中東情勢#20

サウジのジャーナリスト、ジャマール・ハーショクジー(ハーショグジー)が殺害されてから約一年が経過しました。

最近になって、サウジ皇太子のムハンマド・ビン・サルマーンがその殺害の責任は自分にあると認めました

自分の在任中に起きた事件であるから、自分に責任がある。しかし、その殺害計画は知らなかった。なぜなら自分には300万人の政府職員が仕えているから(一人一人の行動を把握しきれない)という主張です。

また、未だに殺害の実行犯は公表されていません

サウジアラビアの王族、政府関係者はこの事件に対するコメントを控えていますが、例外として駐英サウジ大使館のハーリド・ビン・バンダル・アール=サウードは、ハーショクジー殺害事件はサウジ政府関係者によって行われたものであり、サウジにとって恥じるべき汚名であるとコメントしました。
参考:TRT 2019/9/29

さて、上記の流れを踏まえ本日の風刺画です。

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出典:al-Quds 2019/9/29


右のコマで「ハーショクジーの事件」と血で書かれたプラカードが、積雪の上に見えています。そしてその雪が溶けると、そのプラカードをもっていたのは血で手を汚したサウジ皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンでした。という風刺画です。

上には、有名なシリア地方のことわざが書いてあります。

「明日にはきっと雪が溶けて、、、」

「草原があらわれるだろう」

本来、未来への希望を表すことわざですが、、、
一年かかって溶けた雪の下にいたのは、やはり彼でした。

それではまた。

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