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ばあちゃん、ありがとう

本日無事に祖母の葬儀を終えることができました。
優しいメッセージを寄せてくださった皆さま、そして心の中で祈ってくださっていた皆さま、ありがとうごさいました。

生前、疎開先の長野で見たコスモス畑がとても綺麗だったらしく、「死んだらコスモスを入れて欲しい」なんて冗談で言っていたことがありました。
さすがにこの季節にコスモスはありませんが、沢山のお花で棺をいっぱいにすることができました。

この1ヶ月とても苦しんだけど、最後は安らかな顔で、お化粧してもらってとても美人さんで、沢山の花に囲まれた祖母はまるで乙女のようでした。
一番美しかった少女の頃、東京大空襲で何もかも失って辿り着いた疎開先でみたコスモスの美しさ。
その美しさに心を奪われたその瞬間にまるで戻っているかのような顔でした。

ふとした瞬間に祖母の言葉や一緒に過ごした沢山の思い出が甦っては悲しくなります。

でも、偶然にも祖母が亡くなった日の若松英輔氏のツイッターにこんな言葉が書いてありました。

悲しみからは、逃げない方がよい。本当に愛した何かが失われたときにだけ本当に悲しむからだ。悲しみは過ぎ去るのを待つものでも、避けるものでもなく、深めていくものではないだろうか。悲しみが「愛(かな)しみ」となり「美(かな)しみ」に至るまで。書くことは、その最も確かな道だと私は思う。

本当、その通りですね。
わたしにとって書くことが一番の癒しだと信じていますし、祖母の思い出が「美しみ」になるまで、折に触れて書いていきたいと思います。

ばあちゃん、いままで沢山可愛がってくれてありがとう。
またいつか会える時を楽しみに、わたしはこの世界を目一杯味わい尽くしたいと思うよ。

最後まで読んでくれてありがとう。
では、また!

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