She is craftsman

小さな山の中で家具職人をしている若者の話。 “She”は私。 辛いことは笑い話にし…

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小さな山の中で家具職人をしている若者の話。 “She”は私。 辛いことは笑い話にしてしまおう。

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  • 小さな山の中で家具職人をしている若者の話

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久しぶりの投稿 https://note.com/sheisacraftsman/n/n83441a9cb503

    • 夢がリアルすぎてもはや思い出

      仕事終わりに昔付き合っていた先輩とマクドナルドに行ったら、後ろに並んでいた二人組の男にナゲットを横取りされそうになった。 私が他の商品を受け取りに行っている間に盗まれて、小さなビニール袋(ナゲットの箱を入れたら丁度いいくらいのサイズ)に使用済みのソースのゴミと一緒に私のナゲットと新しいソースが入れられた。 私はビニール越しに透けて見えるそれを見ながら彼らが話しているのを聞いた。ビニール袋を持っている一人が「これバレんじゃねえの〜?」と言っているのが聞こえた。 私は一瞬で

      • 恋人と別れた後友達に戻れる?

        学生時代に付き合っていた彼とはインスタが繋がっていたのだけど、別れた後に彼にフォローを外されたと私が勘違いしてしまって、私も彼のアカウントのフォローを解除した。 後からそれは勘違いだったってことに気づいたんだけど、彼が私にフォローを外されたことを知ってか、ブロックされて今では彼のアカウントが見れません(笑) 共通の友達がいるので、友達のストーリーに彼がタグ付けされているのを見ると今何してるのかなあと気になるけど、友達に戻る以前に現段階では知り合いにもなれていない。 でも彼

        • 職人大集合!!/小さな山の中で家具職人をしている若者の話[15]

          前回の話↑ プチストライキの話↑ シショーの話↑ 年始早々死にかけた私は、『もうこんな会社辞めてやる!!』と思った。 でもあと一年、あと一年だけ頑張ろう。 ここで吸収できるもの全て盗んで次のステージに進もう。 そう決意した。 心身共に疲れ切っていたけど、仕事は待ってくれず、次の納品が控えていた。 私は仕事の途中でプチストライキをしたので少しだけ回復していたけど、今度はシショーが倒れた。 元々二人で回すにはしんどいスケジュールだった。(いつもそうだけれど)一人抜

        久しぶりの投稿 https://note.com/sheisacraftsman/n/n83441a9cb503

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        • 小さな山の中で家具職人をしている若者の話
          15本

        記事

          こちらもありがとうございます! https://note.com/sheisacraftsman/n/n02a955183ec7 愛や恋について、また書けたらなと思ってます ぜひ読んでやってください🙇🏻‍♀️

          こちらもありがとうございます! https://note.com/sheisacraftsman/n/n02a955183ec7 愛や恋について、また書けたらなと思ってます ぜひ読んでやってください🙇🏻‍♀️

          皆さまありがとうございます! https://note.com/sheisacraftsman/n/n13243065ac9e

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          この人を好きになってはだめ。警報がずっと前から鳴り響いてるの。

          イケメンでスタイルの良い彼は これまで数多の女の子たちを惚れさせて来たに違いない。 正直私も好き。 この好きっていうのは芸能人の好きと同じやつ。 本気で好きになってはだめ。 警報が鳴り響く。 私のことを妹みたいに可愛がってくれるけど 彼は最初、私に彼女はいないと言ってた。 後に彼に遠距離の彼女がいることが判明するのだが、ちょっと待って!すでに警報が一発鳴った。 「彼女は一応いるんだよね。」 って言うから私はすっごく驚いた。 だっていないって言ってたんだから。

          この人を好きになってはだめ。警報がずっと前から鳴り響いてるの。

          私にとって仕事をするとは?

          一度無理をすると、無理をするのが当たり前になってしまうように思う。 「無理」をしてたのだから、しないほうが良いに決まっているのに 無理してないから力を出し切っていないような気がする、 みたいな。 または、基準自体が 残業や徹夜をすれば良い、になってしまう みたいな。 今日はネガティブな話になってしまうのだけど、 そもそも私がnoteを始めた理由は、自分が経験した怒涛の日々を忘れないため、そんな時間を生き抜いた自分を称えるため、こんな話が笑い話になって誰かの「クスっ」に

          私にとって仕事をするとは?

          バウムクーヘン事件/小さな山の中で家具職人をしている若者の話[14]

          ↑前の話 工房には沢山の虫がいるけれど、動物もよく出没する。 工房までの道中は山道なので、暗くなった帰り道では鹿にも出会う。 山の食糧が足りないのか、近頃は結構村の方まで降りてきてるみたい…。 大抵は子鹿と雌鹿、車が通るとびっくりして逃げていくのだけど、時々角が立派な大きな雄鹿もいる。 車で近づいてもこちらをじっと見つめて逃げない時も。 減速しながら、『おーい、ぶつかっちゃうよ〜』と思いながら少し可笑しい。 もしも車で鹿とぶつかってしまったら、車体が凹むほど鹿は頑丈

          バウムクーヘン事件/小さな山の中で家具職人をしている若者の話[14]

          お久しぶりです! https://note.com/sheisacraftsman/n/nba2f5f2be738

          お久しぶりです! https://note.com/sheisacraftsman/n/nba2f5f2be738

          クリスマスの予定はいつ頃決めるものなの?/小さな山の中で家具職人をしている若者の話[13]

          ↑前の話 先日、仕事で大学の授業を手伝う機会があった。 ある学生の女の子がキラキラした目で私にこう言った。 「先生!クリスマスは何する予定ですか?私は恋人とホールケーキをひとり一つずつ食べるんです!」 何それ可愛い!!と思って思わず笑みがこぼれた。 クリスマスに前もって予定を立てるということをいつからしなくなったのだろう。 ハロウィンだってクリスマスだって私の仕事にとっては何の関係もない。平日の仕事終わりに予定を入れるなんて、むしろしたくない。 いつも約束が守れなくて何

          クリスマスの予定はいつ頃決めるものなの?/小さな山の中で家具職人をしている若者の話[13]

          家具職人を目指した理由-後編-

          私は特別貧乏でも金持ちでもなく、 ごく一般的なありふれた家庭で育ち、 トレンドを追いかけお洒落をし、 流行りのカフェで写真を撮ってSNSにあげるような、どこにでもいる若者だ。 まさか自分が電波の届かないような場所で働くことになるなんて考えもしなかった。 埼玉のベッドタウンで生まれた私は電車に一時間も揺られれば渋谷に出ることができた。 この一時間が長いか短いか、人によって感覚が大きく異なることを大人になってから知ったのだけど、学生の私にとっては全然我慢できる時間だった。

          家具職人を目指した理由-後編-

          家具職人を目指した理由-前編-

          幼い頃「劇的ビフォーアフター」にハマっていた私は『たくみちょーかっけー!』とテレビを食い入るように見ていた。 あとは物件のチラシを眺めながら、インテリアの配置を妄想するのが好きだった。 カレンダーをめくった日にはその裏にお絵描きするのが恒例。 大きいツルツルの紙に、マジックペンで描けることが嬉しかった。 高校に上がった時、すぐに卒業したらどうするかについて考えた。 それまで将来の夢はずっと「漫画家」だったのだけど、自分には才能が無いことをなんとなくわかっていた。才能が

          家具職人を目指した理由-前編-

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話【12】シショーという上司

          前の話↓ 私がどうしてこんな過酷な生活を続けているのか。 職場環境は劣悪で、ハードワークに安月給。 一人地元を離れて山の中で頑張る理由。 その理由の一つにシショーの人柄が好きだということがある。 もちろん、仕事内容が面白いとか、自分が成長できるとか、色々な理由があるのだけど、一緒に働く人がどんな人か、というのはとても重要な問題だ。 前の会社でも先輩、上司を始め同期のことも大好きで、辞めた今でも仲良くさせてもらっている。とてもありがたいことだ。 人運は良い方で、人に恵

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話【12】シショーという上司

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話【11】愛車はサンバーの軽トラ

          前の話↓ 山の中にある工房へ行く手段は限られている。 バイクか、車か。 水上を走るということさえなければもう少し幅も広がるだろうが、あそこを歩いて渡るのはかなり厄介。 毎日長靴かしらね。 更に工房があるのは、小さな集落の奥の山。 工房から徒歩15分ほどの場所にバス停もあるけれど、本数はとても少ない。 私は原付も持っているので、暖かい季節は原付で通ったりもする。 ちょっと増水したらもう無理だけれど。 ここで働く事が決まり、会社からは軽トラを与えられた。 スバルのサン

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話【11】愛車はサンバーの軽トラ

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話⑩嫌いな虫を好きになる-おまけ-

          前の話↓ シティで暮らしていると、世界にはこんなに色んな生き物がいるんだってことを忘れてしまう。 家の中に迷い込んでしまった虫はなるべく殺したくない。 捕まえて外に逃せられたらベスト。 でも捕まえられない虫は殺すしかない。 ごめん!!ってめっちゃ思うし、殺虫剤かけられて苦しんでる姿を見るのがすごい辛い。 昔からそう思っていたんだけど、ここで虫と触れ合う時間が増えてよりそう思うようになった。 これはただ私の主義ってだけで、 きっと他人に強要することはできないし、殺さな

          小さな山の中で家具職人をしている若者の話⑩嫌いな虫を好きになる-おまけ-