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個人年金保険でいいんですか?

僕自身、生命保険などに入っておらず、保険商品について不勉強だったので、ちょっと調べてみました。

まず調べて行くうちに思ったのが、「保険、ややこしすぎない?」ってところです。
もう、うんざりしました(笑)
こんな複雑な商品、素人が選べるのか、、、

とにかく、
人生において、資産形成の戦略をどうとるかはとても重要だと思います。
転職したり、副業でもしなければ、お金は有限の資源といえるでしょう。

株式投資と一般的な生命保険全般について、どう活用していくのが賢いのか検討していきます。

つまり、”iDeCoと個人年金保険を比べてみよう”ということです。

老後資金2000万円足りない問題が話題になっていますが、個人年金保険はどこまで有効なんでしょう。
個人年金保険について詳しくは価格コム 個人年金保険で。

ここで比べるのは、
・節税効果
・60歳の時点でいくらの資産になるのか
の二つにします。
条件は、年収500万円、30歳から毎月1万円、30年間積み立て、です。

・節税効果は?

まず、参考として税金の計算方法を載せておきます。
とばしてもかまいません。
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参考)課税所得について
年収にかかる税金は、「所得税」「住民税」の二つがあります。
所得税率は課税所得の金額により決まります。
住民税は一律10%です。
iDeCo税制優遇シミュレーション
国税庁 所得税の税率
計算方法は、
課税所得=年収-給与所得控除-社会保険料控除-基礎控除より、
年収500万の時、
課税所得は 236,900円。この時、
所得税率は10%、控除額97,500円になるので、所得税 139,400円
住民税率は課税所得の10%、なので、住民税 236,900円
となります。
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所得税 139,400円、住民税 236,900円、計 376,300円。
これが、何もしないときの所得にかかる年間の税金です。
iDeCoや個人年金保険に加入すると、積み立てた金額に応じて課税所得から控除されるため、節税になります。
それぞれの節税額は、

iDeCo 所得税 127,400円、住民税 224900円、計 352,300円。
個人年金保険 所得税 135,400円、住民税 234,100円、計 369,500円。

となります。差は1年間で17,200円、30年間では、516,000円の違いが出ました。
ということで、税制面ではiDeCoの圧勝でした。


・資産総額は?

次は30年後、いくらになっているか見てみましょう。iDeCoは例として、「S&P500インデックス」で見ていきます。個人年金保険は、「明治安田生命 年金かけはし」にしましょう。個人年金保険のリターンは返戻率(へんれいりつ)という数字で見ます。

S&P500インデックスの過去30年の平均リターンは、9.42%(算術平均)でした。
全体として右肩上がりのチャートです。30年のトータルリターンは747%になります。


年ごとのリターンはかなりばらつきがありますね。しかし、定期的な積み立てにすることでリターンのばらつきを緩和することができます。為替変動についても同じです。

チャートはYahoo Financeより、筆者が作成。
現実世界ではシミュレーションと多少なりともずれはありますが、
金融庁のシミュレーションでは、https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
元本360万円に対し、運用成果は1830万円にもなります。平均利回り5%だったとしても832万円です。

個人年金保険は、ネットで返戻率が載っていたので「明治安田生命 年金かけはし」にしました。(一応人気ランキングで上位にあったので)明治安田生命ホームページでシミュレーションすると、返戻率は105.9%でした。
払込保険料360万円で381万円(10年間で)受け取れるみたいです。

・結論

結果を見ると、比べてみる必要もなかったくらいでしたね(笑)
ということで、
老後資金の準備はiDeCo(S&P500のような米国を中心としたインデックスファンド)一択
で良いでしょう。余裕資金があればつみたてNISAもやりましょう
もちろん、今後も同じパフォーマンスが出る保証はありませんが、それでもやる価値はあるでしょう。
ちなみにS&P500というのは、米国の大型株500社に分散された指数になります。なので、その指数に投資することは決して特別な投資手法というわけではなく、ごく一般的な、あまり株式投資を知らない人でもできる方法です。

補足)
定年前に亡くなることを想定した場合
個人年金保険は商品により違いがありますが、
死亡時に払込保険料と同じくらい戻ってきたり、遺族が年金を受け取れる商品があるみたいです。
iDeCoの場合は
亡くなった時点の積立金が遺族に支払われます。

これらを考えると家庭がある方は、
iDeCoで積み立てをしながら、
若いうちは最低限の定期保険などで、もしもの時に備えるのがいい感じではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
いつも文章を書きながら、自分自身勉強しています(笑)
つたない文章ですが、今後みなさんの資産運用に役立つ情報を伝えられればと思います。

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