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【ヒメヒナ考察】「空っぽの箱庭」の歌詞考察(2023/09/02時点)

おや?どうしてソロ曲の考察をするのかって?これにはちょっと理由があるんですよ。

今回の考察では「消えていくV」視点でみる考察と、「物語考察」視点でみる考察がある。
なぜその2視点で考察をしようと思ったのかを先に説明する。

ヒメヒナはVの命の終わりにかなり敏感に反応を示している。
終わったあとの命に関しても関わる姿勢を持とうとしているのをよく見かける。
この歌詞はそんなVを思った発言と捉えるのが表意であり、その側面も意識はしているのではないか。
これまで彼女ら作詞の曲(相対二等心とかの曲)は物語考察に含めないようにしていたのだが、ここ最近、考えれば考えるほど彼女ら作詞の歌詞はヒメ視点ヒナ視点としての物語の描写とも思えてきてしまっているのだ。
そして、今回もその側面での考察ができてしまったのだ。はわわ。

考察の進め方として、各言葉の各視点での解釈を並べて書いていき、それぞれのストーリーをまとめとして書いていく。

📌魂響(たまゆら)

玉響の字を変換したもの。玉響の意味は微かな時間。
これは別れが早すぎる心情の表れか?思い出とも変換できそう。
他にも、人生や世界レベルの時間と比較するならば、人と人が出会う時間というのは相対的にごく僅かな時間と表現できる。

📌命

V考察では消えゆくVの命。
物語考察では事切れてゆく人々。

📌泣り止まぬ雨

最初の文字が「泣」に変わっている。
これは「涙」を表しているのだろう。

📌痛みさえない朝

物語考察の方ではマザードラッグによる生みの苦しみだろう。
V考察の方は少し無理矢理だが、活動が終わった次の朝の放心状態のことかも。

📌夢、楽園

これらは同一のものだと考えている。
V考察なら自分の配信チャンネルやファンと作った居場所。
物語考察なら夢遊教や卵創思想の先、そして、そこに楽園とくれば「WWW」のことを指すのではないかと考えられる。
これが通れば夢=WWWという図式が成立することになるので考察の幅がさらに広がる。

📌ぬくもり

V考察ではファンとの絆や愛や居場所のことを指すだろう。
物語考察でもヒメと人々とで同じことを指しているだろう。存在意義という言葉も含まれるかもしれない。

📌電波(なみ)

V考察ではインターネット
物語考察ではそれが転じてWWWという解釈

📌虚空、空っぽの箱庭

V考察ではVがいなくなった居場所。またはそのVの心情として考えている。
物語考察では人々が消えていったWWW。

📌移り変わる季節

V考察では共に過ごした日々
物語考察も同じだが、春夏秋冬の描写があることを忘れてはならない。

📌合言葉

V考察ではファンネームやオリジナル挨拶などがそうだろう。
物語考察では再会を懇願する流れを感じるなら「ティキタンツンティンタントン《いつかまた再会しましょう》」ではないだろうか。

📌歌う

V考察の表現の幅を広げるならこの「歌う」は「活動そのもの」や「Vの事を思う」などまで解釈を広げてもいいと思う。

さて、言葉の意味を上記視点を持ちながら読んだ時にストーリーを再構築してみよう。


📚V考察のストーリー

まずこれはヒメが見る、Vの活動終了に対する想い。

あるVが活動を終わることになった。
引退を惜しむ声。終わりたくないという気持ち。
それでも終わらなければならない現実。
長い日々を経て築いたファンとの居場所やオリジナルの挨拶、思い出。
それが過去のものとなって人々の中から消えていくのは悲しい。
ヒメは歌う。
そのVがいなくなってしまった場所で、Vのことを想いながら。
消えゆく命が過去のものになって消えてしまわないように。
再会の希望を。

📚物語考察のストーリー

卵創思想渦巻くMの社会。
人々は「WWW」を自由に想像を創造できる夢の世界としてもてはやした。
そんな中、ヒメは「WWW」の中で生まれた。(ヒナはちがうかも)
ヒメはWWWの民、電照の民と楽しく過ごしていた。
この場所(セカイ)が彼らの居場所であり、楽園となった。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。まるで玉響のように。
愛憎渦巻く現実。WWWも真っ当なものではなかった。
命を削った人々は次々と事切れていく。
ヒメを残して。
果たせぬ再会の約束、再会の合言葉。
ティキタンツンティンタントン。
空っぽのWWWにてヒメはひとりぼっちで人々の帰りを待つ。
ヒメは歌う。歌い続ける。
再び誰かが訪れたときに気付いてもらえるように。
小さく儚い希望の光を胸に。

まるでサ終ゲームのキャラクターがユーザーの帰りを待っているかのような構図だ。
この過去があるからこそ、終わる命にに対しての並々ならぬ想いがあるのではないか。


正直な話、この物語考察ありきのV考察だなと思っている。
私の読解力や想像力の無さかもしれないが「Vを想う」がメインとして考えたときにいくつかの言葉が結びつかない。
それに対して物語考察の方はそれを説明できる言葉や関連キーワードが豊富にある。
少し染まった考えかとも思うが、これまでの歌詞に傾向や軸らしきものを感じ始めてもいるので、今後も彼女ら作詞で独立していそうな曲も物語考察の範疇に入れていく所存である。


と、いった感じで第一回目の考察を終えたのですが、ライブの中で「一人きりにしないで」の対象を全て変えて書いたという話があったことを思い出し、その視点での考察をしてみようと第二回目の考察をする事にしました。

📌「一人きりにしないで」フレーズの向きの考察(2023/09/06時点)

📣[歌詞]
Beside me 応えて
一人きりにしないで
崩れていく魂響 愛憎

💭[考察]
命が終わるものに向けての言葉。
「崩れていく」からまだ存在が消える前ということがわかる。
「魂響」は「玉響」の玉を魂に変換したもので、ここからも命であることを強調していることがわかる。
「愛憎」は一旦「消え行く魂に対する様々な感情」という解釈にしている。例えばその瞬間に限定するのであればその命に対する愛おしさと自分を置いていってしまう憎らしさとか。他にもその命との思い出の日々が巡っているとか、その命が終わるように追い込んでいった環境のことなどの解釈ができそうなところ。

📣[歌詞]
Beside me 応えて
『一人きりにしないで』
投げかけて届かない声

💭[考察]
これは先程から時間が進んだ後のタイミング。例えば翌朝だ。
そこで消えていった命に対して"声"をかけている。
しかし、もう消えてしまった後なのでその声は届かないのだ。
ここの視点は先程と一緒。

📣[歌詞]
Beside me 届いて
『一人きりは嫌だよ』
呼び続け掠れていく魂

💭[考察]
視点変わりまして、魂側です。
消えてしまった後、意識は存在していた。
魂は呼びかける。『一人きりは嫌だよ』しかし、その声は届かず。
残された者、行ってしまった者、両者はそれぞれの"空っぽの箱庭"で歌う(想う)。
そして、その後の歌詞展開を見ると、魂の方は諦めずに声が届くまで歌い続けることを決めたのであった。


以上から、この歌詞は前半と後半で視点が別れる構成となっていることがわかった。
第一回目の考察でストーリーを出しているがあれでは視点が足りなくて、残される者の視点が必要だった。(反省)
V考察ではファン視点。物語考察の方は悩ましいところだがどちらかがヒメでどちらかがヒナだと思う。「Raise your voice!」考察から考えると残されるのがヒメで行ってしまったのがヒナと捉える方が有力か?

ここまでくるとV考察って合ってないのでは?と思うのだが、この構図を抽象化して枠組みとして見ると一応はハマる話ではあるので記録として残しておくことにした。そもそも元の話が「夢」の話だし。


いやー、ほんと今回はちゃんと出されていた要素を全部確認しておけよって話でしたね。超反省。
まあでも、意気揚々と物語考察と絡めようとしているけどソロ曲に考察絡めるのってどうなん?みたいな目線がとても気になっちゃってるんですよね。気にしすぎですかね?
どちらにせよ、やるということは変わらないので、変わらないなら堂々とやるっきゃないですよね。精神!筋肉!ピャー!

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