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三浦大知のライブを観て悔しくなった話

2018年2月15日。6年前のRADWIMPSぶりにライブビューイングを観ました。コンサートのライブビューイング、行ったことありますか。手拍子も喝采も無い謎に静かな空間でバチバチにパフォーマンスしている人を観るのは個人的に違和感があります(だから6年ぶり)。

今回は武道館2DAYS。私は1日目に実際に生ライブに参加し、2日目の公演を映画館で観ました。1日目の武道館の帰り道で「ライブ中の映像が良いなぁもう1回観たいなぁ」と思い急遽2日目もチケットを取ったという流れです(残り3席くらいだったので最後列だったけど見易さ的に全く不満じゃなかったです)。

武道館1日目。初めてファンクラブ枠でチケットを取り、アリーナ席こそ逃したけど2階のかなり見晴らしがいい席。三浦大知を斜め下に見下ろせるし全体も見えるし、まぁまぁ近い!でもここで予想外の事件が起こる。いざライブが始まりギャンギャンに踊る生三浦大知を史上最高に近くで見ても、何故かあまり感動しないのです。何でだー!脳内大混乱!そこに居るのに!ご本人なのに!ショック!事前にDVD見過ぎ?神と崇め過ぎたかな?アレ、もしかして三浦大知って神じゃない?

正直、1日目の公演は三浦大知が全体的に"通常運行マイナス"くらいのパフォーマンスだったのもあります。珍しく誤魔化しきれない派手な歌詞間違いもあり中盤ダレるシーンもあったり(Twitter見る限り話題になってないけど、iPadをスワイプしてこっそり歌詞を確認してるの見えてたよ!笑)。MCで「楽しいね、ね〜」と観客に同意を求めるシーンには「いつもそんな媚びたこと言わなくない?」と違和感。それに加えて踊ってる生三浦大知に感動しないことへの個人的なショックもあり、1日目はなんだか心の整理がつかないライブになってしまったのでした。

ただ、そんなライブの中にも唯一の救いがあった。生三浦大知にはそこまで…なのに、何故か「ステージ横のスクリーンに映るカメラ越しの三浦大知」にはちゃんと感動出来たこと。生三浦大知じゃなくその横のスクリーンに向かってドキドキしていた。

私が今までカッコイイぅあああぁああと興奮してた三浦大知は、プロのカメラマンが枠を抜いて、プロのスイッチャーが効果的に編集して、プロの映像屋が作った演出でつくられた三浦大知だったみたいと気づく。
(後日追記)
と思っていたけど、この次のスクリーン設置の無いツアーでめちゃくちゃカッコ良かったのでやっぱり三浦大知はすごい(単純)。

というわけで、生三浦大知も勿論観たいけど、「カメラ越しの三浦大知」にヒントを感じたライブ後の私は、新たな魅力発見に興奮しながら夜な夜な翌日の生中継ライブビューイングのチケットを取ったのでした。

そしてライブビューイング当日。

予想は当たり、カメラ越しの三浦大知が馬鹿でかいスクリーンに映る様は凄まじかった。そして悔しかった。

凄まじかったのは理由がある。私が行った1日目公演と内容が大幅に変わって、ゲストが加わり明らかに内容が豪華になったから。ゲストの内訳もファン垂涎のメンバーで、特に菅原小春とのUnlockはドラマチック過ぎて今見てもヒヤヒヤする。エログロ無しなのに放送ギリギリを感じたのは初めて。放送ギリギリってこんなに楽しいものなんだね。小春さん攻めてくれて本当にありがとう。ライムスター宇多丸も圧倒的な貫禄でキッチリ盛り上げていったのが印象的だった。

豪華感もありとにかく全編に渡って凄まじく感情を動かされた公演だった。そして何よりひどく悔しかった。

「何だよ!1日目手抜きじゃん!2日目行けばよかった!」という悔しさじゃない。もういいんだそんな運ゲーみたいな話は。

カメラ越しの三浦大知の破壊力、自分の感情の堤防を壊されるパフォーマンス、スタッフ含めあれだけの大人数を引っ張ってきた彼の人間性、歴代の大手コラボ相手を招ける音楽活動の耐久力、古い曲をお手振りで歌ってもサラッと新アレンジを加える余裕………。色んなことを考えてしまい悔しくなった。三浦大知ってすごい。こんな堂々とパフォーマンスして、私だったら出来ないことを楽しんできたに違いない。何で私はそれが出来る三浦大知側の人間じゃないんだろう?歌って踊って武道館沸かせたいわけじゃないのに本当に悔しかった。ライブが作り出す三浦大知の万能感がとても生々しかったから。

悔しいと思ったライブは初めてだったので文章にした。悔しいけれどこれだけの文章が出てくる位エンターテイメントってパワーがあります。自分の延長線上に彼らを見るからこそその活動をエンタメだと認識出来るとしたら、エンタメは叶わない夢を見せつけられる身を切るような作業だなぁと思いつつもこれからもライブに行きます。多分35歳になっても48歳とかになっても推しを見つけて喜んでると思うし生きる意味とはこういうこと、ってちょっと思っている。人生は夢だらけ!

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