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TBSラジオ「となりの雑談」感想。「好き」をちゃんと選んでこ

雑談は苦手だった。
さほど意味も見出せなかった。

でも、最近は「大事かもな」と思うようになってきてて。

そんなとき、「となりの雑談」というラジオ番組に出会った(Podcast、Spotify、amazon music他で配信中)。

所属している読書サークルで知り合った、らすりくさんが自らの絵日記で紹介されていたのを見たのがきっかけ。

下記はその、らすりくさんの絵日記。

イラストがかわいい。
話題も私が見たことないものがいっぱい出てきて、とてもおもしろかった。

今回はこの「となりの雑談」の感想と考えたことを書いてみる。

「となりの雑談」とは・・・・

出典:TBSラジオ「となりの雑談」

コロナ禍でリモート化が進んでしまった社会。

効率はよくなったかもしれない。

でも、人と直接顔を合わせて話すことは減り、必要なやり取り以外の「不要不急なもの」は削ぎ落とされてしまった。

雑談もそのひとつではないのか、と。

でも、雑談という内容のない会話から得るものは大きかったはず。

言葉にするほどではないモヤモヤを吐き出して頭をスッキリさせたり…
自分を客観的に見ることができたり…新しい企画のアイデアや発見があったり…
削ぎ落とされた雑談の中にこそ、人生にプラスになる大事なことが含まれているかもしれない。

「となりの雑談」は、喫茶店で隣の席のお客さんの話に耳を傾けるように、2人の雑談を聴くことで、今度は自分が誰かと雑談したくなる番組です。

TBSラジオ『となりの雑談』より

雑談のプロ、桜林直子(さくちゃん)氏とコラムニストのジェーン・スー(スーさん)氏の雑談ラジオ。

そうなんだよな〜

たしかに不要不急な内容が多いのだ。
今日、今でなくていいかもしれない。

でもちょっと話したい、ちょっと話したら頭がすっきりする。
「またがんばろう」と思えたり、話した人と少しずつ親しくなる。

そんな「雑談」というものの性質を、私も「あなどれないもの」として注目するようになってきていたタイミングだった。

「となりの雑談」を聴いてみた感想


「ほう・・・その指摘は鋭い・・・!」

「EP.40 楽しいを励む」「EP.37 ノリとクリ」を聴いて、最初に出てきた感想がこれ。

楽しくゆったりした「おとなの女性2人」の気さくなおしゃべりなんだけど、時おりなかなかの鋭い視点もくり出される。

それに付随して、心を楽にするものも多い。

さくちゃんが言った「若い頃は、"がんばる≒我慢すること"だと思ってた」という言葉。そういう「がんばる」じゃなくて、「楽しいことに励む」をすればいい・・・というところとか。

さくちゃんが「嫌だったことは、ちゃんと言葉にする」っていう決めごとをちゃんとお子さんに英才教育してきた話とか。

「気分次第で家族を振り回す父親が嫌だった。みんなそれに沿って空気を読んで行動するようになる」という桜林氏の言葉に対してスーさんが「それはあかんやつ」という意味で「逆英才教育だね・・・!」と返すところ。

「自分を大切にすること」「心地よくいるためには」ってことがテーマの番組だなーと思った。

つまり、私にはぴったりだ。

なぜなら、人によく思われたいがために自己犠牲をしてしまったり、かまってちゃんなところが長年の悩みだからだ。

ここ10年ほどで、そこから少しずつ抜け出すことを駆け足でやってきた。

他人のやりとりを見ながら学んだり。
ときには怒られ、嫌われ、傷つき、傷つけ…

今なお、どうやったら「人と無理ない自然な関わりができるかな」と思って生きているので、なかなかに刺さるラジオ番組。

「雑談がうまくできない」という悩みがあった

雑談は苦手だった。
さほど意味も見出せなかった。

本記事冒頭より

冒頭でこう書いた。

でも、それって結局「うまくできないから、苦手」ってことだったんだと思う。

要するに何しゃべっていいんだか、わからん。

相手が言ったことにうまく答えができなかったら、どうしよう・・・って気持ちがあったんだろうと。

2021年末に発達障害と分かった後は、「できてると思い込んでた、できてないこと」が次々明らかになった。

「会話」もそのひとつだった。
「うまくできないことなんだ」と分かって、以前より臆病になった。

でも、件の読書サークルに入ってから少しその意識が変わった。

自分の考えや気づきなどを話す、「朝礼」があったのだ。

マイクオンして話す人が少なかったことで、段々と話すようになった。

自分の殻に閉じこもり、「人前で話すなんて無理」とハナから捨てていたことを、気づいたら自然とやっていた。

最初は「うまく受け答えできていないのでは」「質問が下手だな」みたいなことを気にして、相手の話にちゃんと集中できてなかった。

でも徐々に場慣れし、同じ人と何回も話して少し親しくもなった。

最近では、知らず知らずのうちに、あまり細かいことを気にせず話せたかも、と後で気づく日も。

そんなとき、このラジオに出会った。

感想文を書こうと思っていろいろ調べていたら、さくちゃんの記事を発見。それを見て、もう一段心が楽になった。

「会話ってキャッチボールによく例えられるじゃないですか? 相手が取りやすい言葉を投げて、相手の言葉はちゃんとキャッチしましょう、みたいな。私、あれが苦手なんですよ(笑)。

私の思う雑談は、2人がテーブルに出し合って、置かれたものを一緒に眺めているようなイメージ。上手く切り返さなきゃとか、相手の発言は全部拾わなきゃとか、そういう余計なことは考えなくていいんですよ。

話そう、聞こう、もっと気楽に。雑談のプロ・桜林直子さんに、心をほぐすヒントをもらう(PLUS THERMOS)より

「そっかぁ・・・うまくできなくていいんだ・・・」

そう思った途端、何かがほどけた。

「これからは、もっと雑談してみてもいいかも」

冒頭に引用した番組の宣伝文そのままに、まんまと「雑談したいなぁ」と思った(笑)

私のnoteを読んで雑談してみたいと思ったかた、コメントかDM(X→@yoko_spmsg)ください。

声出して何かしら話すって、結構元気になると思いまーす。

「好き」をちゃんと選ぶことから生まれるもの

話をラジオの感想に戻す。

さくちゃんとスーさんの話を聞いてて感じたことがひとつあって。

それは「 "好き"をちゃんと選んでる人の声は澄んでるんだなー」ということだ。

おふたりは、アナウンサーさんや声優さんのような声というわけではない。この番組のうたい文句のとおり「喫茶店で隣から聞こえてきそう」な、ごくふつうの話しかただ。

でも、透明で雑味の少ないミネラルウォーターのようにすっきりと澄んでいる。

それは「”好き”をちゃんと選んでいる人」の迷いの少なさなのかな?と思ったのだった。

「これからも、もっと"好き"を選んでこ」という希望をくれるラジオ。ぜひ。

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