吉岡里帆TVCM起用!得意を売り買いココナラ♪スキルシェアで人生を豊かに~(4176)ココナラ~


「得意を売り買いココナラ♪」2019年頃からTVCMで見かけるようになり、このフレーズがずっと耳に残っていた。

まぁ投資の勉強を始めた頃にはさっぱり忘れてたけど、たまたま「会社四季報」で見つけた時はテンション上がった!

数年前から"副業"や"複業"といった言葉を目にするようになっていたので、調べてみることに。

2012年設立。21年3月上場。

シェアリングエコノミーに認定されている「スキルシェア」(スキル・経験・知識の売買)がメインで、C+OCプラットフォームを運営。

定量面では、売上の伸びが著しい。

ここ数年は年率30%以上成長していて、ライフサイクルの成長期に入ったのは間違いないだろう。

有利子負債は無く、自己資本比率も50%を越えていて、現金も多く、財務面に問題はなさそう。

営業CFも大きく増え、フリー・キャッシュフローも改善傾向。

特に気になるのが、営業CFマージンの高さで、20%を越える高さを誇り、市場の追い風を感じる。

だが、先行投資(広告宣伝費)が重く、営業利益以下、すべてが赤字。

いくら成長期が高いとはいえ、赤字で買いに向かう人は少なく、株価も最高値2899円から公募価格を下回り、7/15(金)の時点で503円。

昨年末からの金融緩和縮小やウクライナ情勢の影響をモロに受け、買値1553円からも大幅に下落し、株価を見るのが辛かったなぁ(泣)

定性面については、やはりコロナ禍による社会全体の働き方や、ライフスタイルの変化が追い風になっていて、シェアリングエコノミーの市場規模も2018年の2兆円前後から、楽観的な予測では、30年までに5倍以上になるとのこと。

"終身雇用"といった日本独自の伝統が崩壊しつつある昨今では、会社に依存せず、各自が知識やスキルを身に付け、収入の道を複数用意せざるを得ない。

(個人投資家の数も増えているそうです。6460万(479万増))
更に自粛で、リモートワークが推進され、"副業"の為のインフラが整ってきたことも大きい。

(実際コロナ禍で「ココナラを利用し始めた!」と答えた人が多いそうだ)

また、収入面だけでなく"自己表現する場"としての価値もあると考えていて、外に働きに出られない事情がある人達も社会との繋がりを持てる。

人から必要とされ、認められることで満たされるのが、人間の性である以上、より多くの人の役に立つサービスなのだと思う。

("相談"や"占い"といったジャンルが成長しているとも頷けます)

しかし、ビジネスモデル自体は複雑なものではなく、似たような形態の企業も多く、差別化の難しさも感じます。

(クラウドワークス、ランサーズ、ビザスク、未上場 タイムチケットなど)

個人的にココナラの強みは「サービスの多様性」だと思っています。 

良い意味で玉石混交になっていて、参加するハードルが低く、占い、悩み相談、似顔絵、ネーミングなど、経験値がサービスとして成り立つ仕組みになっている。

一人でも多くの人に参加してもらい、人生を豊かにしてほしい、という会社側の意図を勝手に感じています(笑)

この辺りがテイクレート(流通総額からv得られるマージン)の高さにつながっている可能性もある。

ビジネス向けは、より競争が激しくなっているが、人手不足は長期的に続いていく問題なので、確実に需要はあり、ココナラの認知度の高さは優位なのでは?

岸田政権が国策として「人(スターアップへの投資)」を掲げているので、スタートアップ企業などの若い企業に向けてのサービスに関しては、まだまだ開拓余地があるはず。

その点、ベンチャーキャピタル子会社を設立し、支援のノウハウを持っているココナラへの期待は高い! 

それに平均年収660万と日本の平均年収(400万~450万)に比べて高く、競合他社も上回っている。

給与はひとつのモチベーションにもなり、優秀な人材を集めるためにも欠かせない要素。

背長期の中で勝ち残っていくには、優秀な異なる意見が混ざり合い、スピード感が必要でしょう。

そこに吉岡里帆効果が加わってくれれば、頭ひとつ抜け出してくれるかな(笑)

(ファンならばココナラを利用してくれるはず!)

マイナス面で一番多い意見は、"赤字"。

広告宣伝費が重く、黒字化がまだ見えない、ということ。

確かに先行き不透明で、グロース株への逆風が強く、手は出しづらいと思うが、それにしても売られすぎじゃないか?

一度黒字化させているのを考えると、広告宣伝費さえなければ利益は出せるのだろう。 

ただネットワーク効果の性質を踏まえると、利用者が増えれば増えるほど、価値が高まっていき、認知度の高さがプラットフォームの地位を確立させ、参入障壁の高さになっていく。

「先行投資=成長」と考えれば、経営陣の判断は妥当だと思う。

ラクスのケースでも、赤字からの飛躍によって、株価も大幅に上昇した。

市場全体が拡大しているので、その思恵を受けることができれば、今後5~10年の成長は見込めるだろう。

PSRも4倍以下で、割安と判断。時価総額150億円前後から、最低でも3~5倍、450億~750億になる可能性を秘めていると予想。

株価が500円前後だとすると、リスクよりリターンの方が圧倒的に高い!

赤字とはいえ買わない選択はない! 
550円以下で、とりあえず300株買う予定です。

400円台になったらまた買い増すつもり。

ただ、正直に言うと1553円での買いは失敗だった…(汗)

去年の9月に買ったんだけど、経験も知識も乏しく、買う根拠が弱かった。 

今だったらこの株価では手を出さないだろう。
気持ちが先走り、分析が足りなさすぎた。

長期のスタンスである以上、割安だと判断でき、かつ成長が見込めると自分なりに自信を持てなければ投資してはいけないということを身を持って実感した。

知識として知ってはいても、経験しないと分からないことがたくさんあるんだな。

暴落していく株価を黙って見守ることしかできず、投資の難しさを感じたが、失敗から手応えも得た。

ダメな部分を削っていき、少しずつ修正していくと、手法が確立されてくる。

パクリからほんのちょっと独自色が出てきた。
さぁ、今度の投資は成功するのだろうか?

今週の本棚


・「一勝九敗」柳井正
・「日経マネー (6月号)」
・「女のいない男たち」村上春樹
・「このツイートは覚えておかなくちゃ」嶋浩一郎
・「告発」コレコレ
・「会社四季報の達人が教える10倍株、100倍株の探し方」渡辺清二
・「超かんたん「スマホ」株式投資術」矢久仁史
・「サインズオブザタイムズ(7月号)」
・「レバレッジ・リーディング」本田直之

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