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画一的ってなんなの?

どうもしいたけ大石です。
普段は教育のお仕事をしています。
小学校のせんせえです。

新学期や新学年、新生活のスタートですね。
そんな今に考えたことを残しておきます。


わくわくしてぇなぁ。

春。
新しい目標を決めて頑張る人が多い季節です。

しいたけもnoteと筋トレを頑張りたい気持ちと、
休日をだらだら過ごしたい気持ちとの戦いの中、
振り絞ってnoteと向き合っています。

でも、桜の花びらが散っていくように、
やる気がどんどん無くなっていくこの頃です。
きっと、そんな人が多いと願っています。
自分が安心したいがためにね。

子どもたちも同じことが言えるでしょう。

新しい先生、新しいクラス、新しい教科書。
筆箱や上ぐつを新調する子もいるのかな。

そうやって期待を持ってしまう季節ですね。
だから、しいたけは春が好きなんです。
同じようによく言われるのは。
だから、春の最初の指導って大切なんですよね。
なんか指導しやすい時期らしいです。

今までは技術やパターンに当てはめて、
特に考えずに新学期を迎えていたけど。
少し気になることがありました。

それはお喋りの中での、
ちょっとした違和感からです。


誰の、何のために、それを?

子どもたちがきていない4月。
教師の仕事は初日から大忙しです。

学校全体のルール、決まり事。
全体会議での提案準備や細かなところの打ち合わせ。
手紙などの配布物の準備や確認。
最近だとICTの整備なんかも入ってきますし、
自分の転勤なんかと重なると地獄です。

とにかく全体の枠組みを固めるために。
学校としての統一を図っていく訳です。

そこにやりたいことがあったりするし、
そこにやりたくないことがあったりもします。
でも、会議の時間が伸びれば…。
自分の教室や授業などの準備時間が減るのです。
そんな中でなんとかやりくりをしていきます。

だからしいたけは、
あまり発言してきていませんでした。
ふわっと流して合わせていました。

だけどそんな時に、
転勤してきた先生の一言が刺さります。

これだけ多様性が言われている時代に、
画一的なことをたくさん決めないといけない。

なんか矛盾してますよね。笑

転勤してきた人から

か、かくいつてき??
なんじゃそれ。


ネガティブな多様性。

とりあえず話を合わせましたが、
すぐに調べました。
画一的って普段使うことないぞっていう。

画一的

何もかも一様にそろっていて個性や特徴がないさま。
一つの枠にはめ込むさま。

Wikipediaから

改めて文章を見て。
なんかこう考えさせられました。

学校っていう組織、仕事現場は。
このような画一的な側面が強いです。
特にしいたけの幼少期はそうでした。
ルールを守れんと嫌なことがある感じ。
だから、空気をよんで合わせていました。

でも、確実に世の中はかわっています。
多様性。もうちょっとかっちょ良くいうと、
ダイバーシティの時代です。

なぜそれが大切にされるのか。
今の自分なりに腑に落ちているのが、
画一的な集団だと死角が生まれてしまうから。
そうだと思っています。

例えば、工業化社会が進んだあの頃。
むかーしながらの教育をイメージしてください。

生きている人間を機械のパーツのように、
画一的な集団に揃えてしまうと。
その枠を超えた物事に対応できないでしょう。
そのために多様性が重要なんでしょう。

ちょっと前にもありましたよね。
世界的な感染症が流行った時に、
私たちは自分で考え決断することを問われました。
おそらく全員が画一的な集団だと、
まだまだマスクをしていたはずです。

物事を問い続けていくと、
それぞれの大切にしたいことが変わっていくんです。
それを切り捨てるのではなく、
お互いにええところを学び合って、
そうしてより良く生きていこうぜ?

そんな主張だと捉えていたのですが。
現場はそう上手くはいかないのです。

多様性って言葉をポジティブに使いたいですねー。


ちょっとした光

そうはいったものの。
多様性の全てに対応することは難しいです。

現場は人のリソースが限られています。
学校だけでなく、全ての現場で人手不足でしょう。
その中でどうやりくりしていくのか。

私たちに偉大なことはできないかもしれません。
でも、毎日続けていくことは出来ます。

まずは自分にできることから考えて、
少しずつ変わっていけるといいなぁと。
そう思って、今年は会議で発言しました。
発信する側へシフトしていって、
今までの恩を他へ送ってやるんだ。

学校の先生は特に、
画一的なシステムに慣れている人が多いこと。
今の不登校問題などからみるに、
そのシステムを問うていく必要があること。
私たちの在り方が重要であることなど。

なんかもう必死に言葉を紡いだので、
あんまり覚えていませんが。
とにかく発言をして、意見を伝えました。

そして、クラスを見てまわった今週。
ちょっとした変化が起きてしました。

マットをひいているクラス。
机イスの大きさを選べるようにしているクラス。
ボドゲをおいているクラス。
少し授業中に立ち歩きOKにしているクラス。
そんな変化が生まれていました。

これが正しいのかは分かりませんが、
何もアクションを起こさなければ、
起きなかった変化とかんがえます。

そうやって考える人のことを、
教師である私たちが認め合い学び合い。
ポジティブな多様性が生まれるといいなぁ。

今度は誰の何のためにそれをしたのか。
飲み会でも企画して聞いてみようっと。


仕事を何年したかは、
あんまり関係ないんだなぁと思う。
そんな今日この頃です。

しいたけも何か生み出してみよう!
またね。

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