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日経平均が史上最高値に迫る3万8800円台、市場は過熱しているのか?

2024/2/16の日経平均株価は3万8800円台をつけました。株価が高い割には、生活が楽になる感じがしませんね。

今回は日経平均に関係するニュースをまとめていこうと思います。

日経平均はバブル経済期が史上最高値

まず過去の日経平均の史上最高値を見てみましょう。1989/12/29の3万8915円が史上最高値とのことです。

NHK

もっとも、その後の1990年以降はバブル崩壊、金融危機などで株価は下落していきますが。

2024年の日経平均の株高の理由は?

それでは今回、なぜ株高となったか見ていきましょう。

特に、生成AI(人工知能)向けを中心とした需要拡大への期待から、株価水準の高い半導体関連株が上昇した。円相場が1ドル=150円台で推移していることから、自動車など輸出関連銘柄も買われた。
株高の大きな要因が、円安・ドル高やインバウンド(訪日客)の増加を追い風にした堅調な企業業績だ。東京証券取引所に上場している企業の2024年3月期決算の最終利益の合計額は、3期連続で最高を更新する見込みだ。

読売新聞

日本株上昇の牽引役は、やはり海外投資家です。1月の投資部門別売買動向によると、海外投資家は1月に現物株を2兆693億円買い越しました。
なお、基本的には、現物に関して海外勢が売り越しに転じるまで、私は日本株は強い動きを続けると見ています。

ダイヤモンド・ザイ

まずどのような分野の株が買われているかです。キーワードはいくつかあり、生成AI、半導体、自動車となっています。

そして同時に、円安、ドル高、海外投資家といったワードが目につきます。

今回の日経平均が史上最高に迫るという状況は、海外投資家が日本株を購入したのが大きな要因と思われます。

ドル高円安で購入する海外投資家から見た日経平均

それではドル建ての日経平均を見てみましょう。

Trader's Web

私たちが普段見ている日経平均はたしかに今回が史上最高に迫る値でした。しかしドル建てでは2020年にすでに高値となっています。

これを見るに日経平均が史上最高値に迫る3万8800円台というニュースで喜んでいるのは日本人だけなのかもしれませんね。

日経平均が史上最高値に迫る状況で冷静な意見も

日経平均が史上最高値に迫る中、冷静な意見も見受けられます。

Q.それでは、今回の株価上昇は前向きに受け止めてよいのか。
A.株価がバブル最高値を超えるか、超えないかと言っているが、これは30年以上前の株価だ。今、それを超えるか超えないかといっているのは日本だけであって、アメリカやヨーロッパはもうとっくの昔に、30年前の水準の何倍というところまで行っている状況だ

NHK

株価も「名目値」であることを踏まえると、物価が40年ぶりの水準に達した中、株価が34年ぶりに史上最高値を更新することは、ある意味自然な流れとも言えるだろう。

NRI

これらの冷静な意見は、ホントその通りと思いますね。

30年あれば、ほとんどの国で株価は上昇しています。30年以上前の史上最高値をまだ超えていない方がおかしいのかもしれません。

さらに言えば物価高となっている以上、株価も高くなるのは当然なのかもしれません。

日経平均が史上最高値に迫るというニュースも、それほど大騒ぎする事ではないのかもしれませんね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。また機会があったら日経平均について調べてみたいと思います。

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