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星のカービィのハッピーセットが大人気のマクドナルド、売上原価率を分析する

これまで何度も値上げしてきたマクドナルドですが、やはり人気は健在ですね。

星のカービィのハッピーセットが2月23日に販売開始され、初日に売り切れる店舗が続出しました。そして3月1日から販売された星のカービィのハッピーセット第2弾も、即日完売となりました。

今回はそんなマクドナルドの原価率を調査していこうと思います。

マクドナルド過去10年間の売上と原価率を見る

日本マクドナルドホールディングスは上場企業ですので、過去の売上高や売上原価、営業利益などは全て公開されています。

過去10年以上の売上等を時系列で表したデータシートがあるので、今回はそれを使いたいと思います。

マクドナルド IR データシート

2014年~2016年は、マクドナルドの売上高が下がっていた時期で、売上原価率は86%~99%、営業利益率は4%以下と、業績が悪化していました。

しかしその後の2017年~2022年は、概ね売上原価率は80%前後、営業利益率は10%前後で推移して安定しています。

例えば、1000円のセットを販売する場合、原価は約800円で、営業費用が約100円、営業利益が約100円ということになります。

2022年のマクドナルド値上げの影響は

マクドナルドは2022年に、3月と9月の2回に分けて値上げしました。

マクドナルド価格改定のお知らせ
マクドナルド価格改定のお知らせ

ハンバーガーは110円→130円→150円、チーズバーガーは140円→160円→180円、てりやきマックバーガーは340円→350円→370円と、全体的に10%程度は値上げしたと思われます。

改めて2021年と2022年の売上高や売上原価を比較してみましょう。

マクドナルド 2021年と2022年

売上高は約10%アップ、売上原価は約13%アップとなっています。

値上げが約10%で、売上高も約10%アップということは、客数はほぼ変わっていないと思われます。

つまり2022年は売上原価の値上がり分(約13%)の大部分を、客に価格転嫁できていると思われます。

2023年のマクドナルド値上げの影響は

2022年に引き続き、2023年にもマクドナルドの値上げが発表されました。

マクドナルド価格改定のお知らせ

値上げ幅は商品によって異なり、約5%~15%程度と思われます。

2022年と2023年の売上高や売上原価を比較したところ、どちらも約8%アップしています。

マクドナルド 2022年と2023年

客への価格転嫁は出来ていると思われますが、客数は現状維持かやや減少していると思われます。客は値上げそのものは受け入れていると思われますが、客数を増やすには今以上の新商品やキャンペーンが必要と思われます。

星のカービィのハッピーセットなど、新たな商品に期待したいですね。また機会があれば、マクドナルドについて調べてみたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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