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セルフケアと私の仕事

「セルフケアをしたことありますか?」という質問に「あるよ!」と答えた方々に聞いてみた。

「どんなケアをしましたか?」という質問に対して一番多いのが「ツボ押し」という答えだ。

「そのツボ押し、効きましたか?」と聞いてみると「効いてる気はする」「効くっていうからやってみた」「良く分からない」などなど "何かビミョ〜" な答えが返ってくる。

なぜ "何かビミョ〜" な答えしか返ってこないのか。
それは「正しいツボ」を「正しく圧して」いないからだ。


そこはあなたのツボじゃない

ツボ探しの参考にされているのが雑誌やテレビだ。
「肩凝りにはこのツボ!」とか「腰痛ならココ!」みたいな記事や番組を見て指圧してみた方、多いのではないかと思う。

まあ、間違いではないんだけど…。

問題は、雑誌やテレビで紹介できるのはあくまで "万人向けのツボ"  だという事。あなたの症状の原因に特化したツボではない。


「あなたのツボ」を見つけるのが私の最初の仕事

「あなたのツボ」がどこかといえば答えは簡単。「あなたの症状が楽になるツボ」だ。

答えは簡単なのに見つけるのは一苦労。

例えば肩こり。
原因はいろいろだ。代表的な原因として、眼精疲労や歯の痛み、手の使い過ぎがある。
一口に「肩こりのツボ」と言っても、その原因ごとに違うツボが存在する。眼精疲労が原因の肩こりと歯の痛みが原因の肩こりとでは使うツボが違う。

だから「あなたのツボ」を見つけるために私はあなたの体を触りまくる!

なんてね(笑)

とりあえず当たりをつけて触るから、触りまくるはないかな。


「あなたのツボ」を「正しく圧す」のが次の仕事

「あなたのツボ」を見つけたら、本格的な施術をする。私は指圧屋だから指圧をする。

指圧は「圧す」であって「押す」ではない。プレスであってプッシュではない。じっくりじんわり「正しく圧す」

この「正しく圧す」というのがなかなかのクセもの。

痛くしてはいけない。痛い方が効くと思っている方が多いけれど、痛いと体に力が入って刺激がツボにうまく伝わらない。

強く圧してはいけない。相手の言いなりになって強く圧しても刺激が浸透しない。骨折などの事故にも繋がりかねない。「強く圧す」のと「しっかり圧す」のは違う。


最後はセルフケアの提案

最後に施術で見つけた「あなたのツボ」をお伝えすることにしている。家にあるもので、なるべく楽に簡単にできるセルフケアをして欲しいから。

セルフケアで指圧すると疲れるのは、一生懸命「押している」から。じっくりじんわり「圧せ」ば疲れにくい。そんな事をお話ししながら私と一緒にやってもらう。


施術が終わって思う事

毎度のことながら「ああすれば良かった」とか「何でアレやっちゃったかなぁ」とか、ひとしきり考える。反省なんてカッコいいものじゃない。単なる後悔だ。

「今日はこうしよう!」なんて思いながら再訪問するけれど、前回と症状が違ってることはザラ。
症状は同じでも原因となるツボが変わってるとこも珍しくない。

心機一転やり直し!その都度、新たな気持ちで取り組める、というといい感じだけれど、その都度、自分の見立ての甘さを突きつけられる、と言うとこでもあるわけで…。

この仕事をする限り私の修行は終わらない。

これからも精進しますので、末永くご贔屓に。








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