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天才虎川の未来予測物語 ~第3話 夏目四天王~

始めに

仕事ができるようになるには、どうすれば
良いのか?

私はブラック企業で働くサラリーマンであるが、

「この仕事で君に敵う者はいない。」

と社長や経営層、直属の上司に言われるぐらい
今の職場で無双し、唯一無二の存在となり、
自分の居場所を創ることができている。

その17年間の百選錬磨の経験で語るとするなら
先読みスキル
を身に付けることが一番の近道である。

このスキルを身に付けるには、
ただ単に場数を踏めば良いという訳ではない。
知恵洞察力で常に先読みし行動していくことが
必要である。

この物語は、私の大学時代の経験を基に、
描いているが、その時に出逢った天才
虎川 零(とらかわ れい)の
『知恵』『洞察力』『先読みする力』
に着眼することで、先読みスキル
を身に付けることができる構成になっている。

つまり、この物語は、天才虎川の未来予測する
能力を可視化した物語である。
仕事ができるようになりたい方は、必読です。

また、この物語は、
笑って楽しく先読みスキルを学べる
構成にしていますので、ぜひご拝読
くださいね。

目次
1.前回までのあらずじ
2.夏目四天王
3.無双仕事術の観点で考察

1.前回までのあらずじ

時は2002年に遡る。私は某国立大学に
入学し、某大学寮で生活することに。
その大学寮で、私は天才虎川と出逢った。

私の大学寮では、毎年、新入寮生を歓迎する
地獄の祭り、新歓祭を開催していた。

入寮初日は、10人1部屋の和室に連れて
いかれ、酒に酔った上回生が次々に訪れ、
むりやり酒を飲まされたり、正座で話を聴か
されたり、人格が崩壊するほどイジられたり
と、これが徹夜で行われた。

入寮二日目は、夕方5時丁度に上回生から
「7時まで散歩するぞ!ついてこい!」
と言われ、散歩するのだが、この散歩は
夜の7時ではなく、なんと朝の7時までの
14時間散歩
であった。

しかし、虎川は、天才ゆえに、散歩が
始まった直後に、14時間散歩することを
見事に読み切る。

それが、上回生の間で、
誰かが虎川に新歓祭の極秘事項をリークした
と騒ぎになり、虎川は、寮長の夏目(なつめ)
に問い詰められる。

寮長の夏目はむちゃくちゃ怖い人で、
例えるなら『ハーデス』と怖れられていたが、
虎川は、そんなハーデス夏目に向かって
「頭悪すぎでしょ!」とまさかの暴言。

これには、流石に夏目の周りにいた
上回生が全員ブチキレて、
虎川に向かって、怒号の嵐に。

そして、上回生の一人が虎川の胸ぐらを掴み
拳を握りしめて、目で殺すかのように、

「虎川よ!口止めされてるんだろ!」

と言った。果たしてその男とは?

2.夏目四天王

虎川を殴ろうとしている男は4回生の
三橋勝也(みつはし かつや 仮名)。

ハーデス夏目の側近は4人いるが、
その側近は、夏目四天王と言われている。
その側近の一人がこの三橋で、
見た目は、まるで北斗の拳のラオウ
厳つい顔に、鍛えに鍛え抜かれた巨躯。
この男には、新入寮生60人が全員で
束になって掛かっても勝てる気がしない。

残念ながら、虎川の死は確定した。
いや、虎川はもう死んでいるかもしれない。

そんな絶望的な状況の中、ラオウ三橋は
脅迫まがいの言い方で話を続ける。

「お前が喧嘩売っているのは寮長の夏目だ!
 お前が、口止めされている奴と夏目、
 どっちを選ぶんだ!
 
 虎川に新歓祭の極秘事項をリークした
 裏切り者は、俺が殺す!
 そいつは、この寮の伝統を愚弄した!

 お前が死ぬか、裏切り者が死ぬか、
 今すぐ選べ!

これには、流石の虎川も泣いてしまった。
だが、恐怖で泣き叫ぶ感じではなく、
憂えた様子で、虎川は静かに泣きながら
口を開いた。

「僕は一切嘘をついていないのに、
 どうして誰も僕のこと
 信じてくれないんですか。

 ただ単に14時間散歩を
 予測しただけなのに。

 僕は未来を予測するのは得意ですが、
 人の気持ちは分かりません。

 皆さんが本気で僕がこそっと聞いた
 と思っているかもしれないし、
 それとも、14時間散歩は簡単に予測
 できることなので僕を罠にかけようと
 しているのかもしれない。

 いずれにせよ、皆さんは僕のことを
 嫌っているのは分かりました。

 この寮に来る前もそうだったのですが、
 生まれてからずっとこんな感じて
 僕は皆に嫌われていました。

 僕は何も悪いことをしていないのに、
 ずっとこんな感じて虐められていました。
 
 新歓祭の行事を二日参加し、周りの
 新入寮生はネガティブでしたが、
 僕は、上回生の皆さんの内に秘めた
 温かみ
を感じました。
 
 そこで、僕は、この寮だったら、
 生まれて初めて友達が出来るかも!
 と期待しましたが、僕が間違えていました。

 僕には一人も友達がいません。
 僕が死んでも悲しむのは親だけですので、
 僕を殺してください。

これを聞いたラオウ三橋は、ぐっと目を開き、
虎川の胸ぐらを掴む手が震えていた。
そして、ラオウ三橋は横目でハーデス夏目を見て

「夏目、この寮に裏切り者は誰もいない。
 虎川の目を見れば分かる。
 虎川は、マジで14時間散歩を
 言い当てやがった。」

と言うと、ハーデス夏目は、

「勝也、虎川を放してやれ。」

と言った。

ここで初めて私は、
虎川は、誰にも聞かず、本当に、
ここまでのことを読み切ることが
できたんだなと思うようになり、
泣いている虎川を見て、
疑って申し訳ない気持ちになった。

そして、ハーデス夏目の鋭い目は、
直ぐに虎川を捉え、

「虎川、すまん。
 疑って悪かった。」

と謝罪した。
虎川は、いつものニコニコとした
表情に戻った直後に、ハーデス夏目は
問いかける。

「本当に14時間散歩のこと
 予測できたんだな。
 そしたら、虎川。
 今日は、新歓祭3日目だろ。
 今日は何をすると思う?
 14時間散歩のように
 言い当てることができるか?

これを聞いた虎川の返答は、
まさに天晴れであった。

この返答を聞いた寮生全員は、
虎川が天才
であることを知ることになる。

だが、同時にハーデス夏目の
まさかの一言で、新入寮生は全員、
地獄に突き落とされることになる。

果たして、天才虎川はハーデス夏目
の問いかけに対して何を言ったのか?
そして、私たち新入寮生は
この先、どうなってしまうのか?
次回の物語で話していく。

3.無双仕事術の観点で考察

虎川が、夕方5時丁度に上回生から
「7時まで散歩するぞ!ついてこい!」
と言われ、この散歩は夜の7時ではなく、
朝の7時までの14時間散歩だと正確に
予測できたこと。

虎川曰く、
2時間散歩するだけなら、わざわざ
『7時まで』とは言わないはず。

それに、初日は徹夜で、二日目が
二時間だけ散歩って不釣り合い。

毎年60人の新入寮生が大学寮に入寮。
計算すると、4年で240人。
明らかに部屋の数が足らない。

つまり、毎年半分以上の寮生が退寮
するから、毎年60人の新入寮生が
入寮可能になる。

天才虎川は、窮地に立たされても瞬時に、
物事や人の本質を見通すことができる。
他の新入寮生が激しく動揺する中、
虎川ただ一人だけ、いつも冷静である。

~第3話完~

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

~追伸~
YouTube『愛鳥のブラック企業奮闘記』では
私のブラック企業百選錬磨の経験を基に、
辛い今、不安な将来の突破術を投稿しています。

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完全攻略ロードマップの動画です。

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いますので、ぜひご視聴頂きたいです。
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泣いて喜びます!
https://www.youtube.com/@shiawase_no_aichou

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