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正解のない生き方

生まれたての自分は、ただただ自分のしたいことをしていれば周りの人が喜んでくれていました。

そして大人になるにつれて自分のしたいことを塞ぎこみ、周りがどうしたら喜んでくれるかを模索する生き方に変わっていきます。

良い学校を出て、良い会社に就職して、出世階段を昇るのが嬉しい?

これを全く望んでいないかと言えばウソになるかもしれませんが、はたしてこれが自分の望んでいた人生なのでしょうか?

私の場合、親が建築関係の仕事をしていて小さい頃から仕事場に連れていかれ、他の職業に就くというイメージが全くないまま今に至っています。

親が普通のサラリーマンだったとしたら何になっていたんだろう?

振り返ればいくらでも選択肢はありました。

私は小さい頃からかなり鉄分が濃くて電車の運転士に憧れていました。どこかに行きたいわけではなく、ただ特急に乗りたくて一人旅をしたこともありました。

ジャイアンツが全盛の時代で子供はとりあえず少年野球チームに入り、放課後は野球試合が日課となっていた頃もありました。

中学になるとニューミュージック(このジャンル伝わる?)が流行り、フォークギターに始まりエレキギターに発展しバンドを組むまでにもなりました。

その後街には丘サーファーというものが現れ、高校時代にサーフィンにのめり込み、それは今でも唯一続いている趣味でもあります。

ただ単に世間の流行りをかじってきた感満載な青春時代でしたが、それを職業にしようとはならなかったというか、その時代、好きなことして食べていくのがあまり現実的ではなかったような気がします。

バイトとしては新聞配達(短時間ながら休日少なくかなり大変)、喫茶店厨房(味、質、量をキープするのが意外と大変)、車部品工場の品質検査(単調作業でかなり眠い)、スーパーの物品管理(補充、前進、値札付け等いろいろあって意外と楽しい)といった感じで高校生ながら結構いろんなジャンルに挑戦しました。

とにかく勉強はもうしたくないという思いから高卒で建築設計の仕事に就職することとなります。

結局本当に自分のしたいことがわからないまま日々の仕事に追われ、いつしかその道のベテランになっているという人生。

電車の運転士、プロ野球選手、ミュージシャン、プロサーファー、配達業、コック、工員、スーパー店員

その道で働いている人に今でも憧れているかと問われれば、それはNOなんですね。どこか自分の中で楽しむことと稼ぐことは別のものという信念が出来上がってきてしまったとも言えます。

そんな人生を送ってきて、じゃあ今は満たされているかと問われれば、それはYESなんです。子供も既に手を離れて好きなサーフィンができて旅行にも行けて、それなりに豊かさっていうものを味わっている今があります。

好きなことを職業としたことがないので何とも言えませんが、どんなかたちの仕事であれ、今この時に健康で幸せを感じていられることこそが自分の正しい選択だったと言えるのではないでしょうか。

あえて一つ付け加えるならば、これがあったら幸せとか、こうなれば成功とかではなく、何もかも無条件で得られる又は与えてあげられる幸福感が真の豊かさなんだと思います。

人生楽あれば苦ありの繰り返し。その両方を味わうことで人生の本当の旨味を知っていくんだと思います。


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