Volleyball Nations League 2023

現在、フィリピンで開催されている

バレーボールのネーションズリーグ。

男子日本代表が、開幕9連勝!!

女子は苦戦していますが、

なんとか決勝ラウンドに進出しました…

今回は見ている側の感想多めで見ていきます。

バレーボールネーションズリーグ2023 - 国際大会|公益財団法人日本バレーボール協会 (jva.or.jp)

↑ネーションズリーグの概要

世界選手権3連覇のブラジルに30年ぶりの勝利!!

男子代表が強い理由

フィリピンラウンドの登録メンバー

男子は、簡単に言うと石川祐希を中心に構成

されたチームです。今回もキャプテンとして

チームを引っ張っていますし、石川祐希が

決めれば空気が変わる場面が多かったです。

それでは、今回の快進撃のポイントを

まとめてみます。

バレーボールといえばこれ…??

1.高橋藍の攻守両方での成長

昨年、イタリアで経験を積んだおかげなので

しょう。とにかくレセプションとディグが

大幅に安定したおかげで、攻撃にも多く参加

できるようになりました。そして、コースへの

打ち分け(特にインナーコースへの強打)が、

強化されたことにより、2段トスでブロックが

2人ないし3人がきてもしっかり打ち切れるよう

になったのも大きいです。

元々、得点源が石川祐希と西田有志の

2人だったので、それに高橋藍が加わった

ことで、得点パターンが大きく増えました。

高橋藍(中央)

2.天下無双・宮浦健人

左のエースだった西田有志が左肩の違和感の

ため、控えのオポジットとして登録されていた

宮浦健人が出ることになりました。西田有志が

パワーで勝負するなら、宮浦健人は相手の隙を

徹底的に突く技術面に長けたプレーヤーと

タイプが異なります。最近だと、西田有志が

メインですが、2017年のアジアのユース大会

では宮村健人がメインで出ています。

そして、昨年に控えでの途中出場がメインとは

いえ、ポーランドでプレーをしていたことが

大きな経験になったのでしょう。

しかし、今大会は試合に出れば、スパイク

が強豪相手だろうと決まるわ、決まるわ。

ブロッカーの隙をとにかく射抜く技術が

素晴らしい。負けている試合の終盤になると

石川祐希にどうしても偏りがちになっていた

のが、宮浦健人にトスが上がる場面も多く

見られました。

宮浦健人

3.得点パターンがとにかく豊富

男子は、前衛はサイドのスパイカーと

クイック、後衛はバックアタックとパイプ攻撃

と非常にパターンが豊富です。

そして、ミドルブロッカーの攻撃も20点を

超えてからもしっかり使える安定感が

あるので、相手ブロッカーの標的を散らばす

ことができます。パイプ攻撃に関しては、

止められているところは、

ほとんど見ていません。

現代のバレーボールはいかに強いサーブを

打って、レシーバー陣営を崩して攻撃の

パターンを減らしていくかが鍵になります。

特に後衛からのバックアタック、パイプ攻撃を

防ぐためにも強いサーブを打つことが

必須です。なので、サーブミスなんて攻めたの

ならミスしても全然OKです。もちろん、前衛の

クイックも警戒するためにも、セッターを

動かしてトスをサイドに振るようにすることも

当然ながら目的の1つになります。

そうなると、レセプションのセッター返球率も

高いことがいいに決まっています。

バレーボールはよくスパイカーに注目が

集まりますが、優れたレシーバー(特にリベロ)

と状況判断に長けたセッターがいなければ

バレーボールは勝てません。土台がしっかり

していないのにテストで良い点なんて

まず取れるわけないと一緒です。

リベロの山本智大のディグとレセプションの

安定度、セッターの関田誠大のトスワーク(特に

ブラジル戦はすごかった)がしっかりしている

からこそ今回の9連勝があります。

関田誠大(左)

4.大大大大大大石川祐希

これだけいい点を挙げましたが、

やっぱり石川祐希です。スパイクを打つにして

もブロックにわざと当てて打ち直したり、

フェイント、ブロックアウト、飛んでいる途中

に体を回転させて打つコースを変える…

とにかく1つのスパイクにも力強さに加え

技術が凝縮されているので、

さすが日本史上最高のプレイヤーです。

石川祐希

女子は・・・??

いちおう見てはいますが、特に大きな変わりは

見えないです(新戦力の台頭は少々あるが…)。

なんせ女子を見てて思うのは、この3つです。

1.ミドルブロッカーのブロックの精度が良くない


ミドルブロッカーがよく相手のクイックに

備えすぎているせいかミドルブロッカーが

つられて相手スパイカーに対して2人しっかり

揃っていないので、打たれだすと止められない

ことが多く見られます。

2.フロアディフェンスがガバガバすぎる(特にディグ)


1の延長線上になりますが、ブロッカーの隙間

を撃ち抜かれたときにほぼ点が決ってしまう

ことが見受けられます。

そして、オフブロッカーの守備位置がかなり

曖昧のため、中途半端に前のところにボールが

落ちていたり、レシーバー同士の間に

撃ち抜かれたりする場面が多く見られました。

3.相変わらず古賀紗理奈に頼りすぎ


なによりも女子の課題はこれ。男子と比べて

攻撃パターンが少なすぎる。ゲームの前半戦

だとまだミドルブロッカーを使った攻撃を

使っていますが、特に試合後半になると、

ほとんど使わなくなります。

そして、よくトスが上がるのが絶対的エースの

古賀紗理奈。試合の終盤になると読まれて

しまい得点が取れなくなります。

これに関しては、他のスパイカーのレベルを

上げることとセッターのゲームメイク力を

改めて見つめ直す必要があるでしょう。

今の女子のバレーボールは、少し前の時代の

バレーボールをしているように感じます。

女子は、男子と比べても強い国が限られている

ので、少々弱くなっていても目立ちません。

しかし、戦術を男子同様世界水準に押し上げ

なければ、ただでさえ今低迷するのに、90年代

から男子が陥ったような長期的な不振に陥るで

しょう。



今回はバレーボールについて書いてみました。いちおう学生時代にやってた用語だけなら理解しているレベルなので、拙い言葉足らずの表現ばかりですみません。


ほなおおきに🏐

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