「筆欲」といふもの
ときどき無性に文章を書きたくなる時ないですか?
仕事とかで「やべ書かなきゃ」じゃなくて「あ~何でもいいから文字書きてえ」「あ~キーボード叩きてえ」みたいな感覚のやつ。
そういうのを、人間の3大欲求である食欲や睡眠欲と一緒で「筆欲」と呼んでいます。
辞書には載ってない言葉。
勝手なワタシの造語。
と言いたいけど、とっくに各方面の文豪が使っていらっしゃいますが・・・。
”書く”というのはスポーツと一緒で、ストレス発散になる。
「書きてえ!」と思った時、思うがままに書くと、まるで暖かい緑茶を飲んだあとのようにほっとするというか、心の中が整理され落ち着く人も少なくないと思います。
きっと文字を書けるのは人間だけだから、飛べない鳥や走れない馬がいたらストレス溜まっちゃうのと一緒で、人はきっと書く事でなんか人間として生きてる感じを味わっているんでしょうね。
"記録を残す"ってことは人間にしかできないことで、だから文明がどんどん発達するらしいです。
動物は記録を残せないから、遺伝でしか情報を継承できないと。
人間は意外と「人間にしかできない事をしている時」に最も充実するのでしょうか。
書く事で満たされる人間としての存在理由。
人間にしかできない事って他に何があるのかな。
声に出して笑う事、お酒を造る事、変態になる事、とかとか。
まあ色々ありますね。
昔BARで働いてた時に、50代くらいのちょっとだけ紳士チックなオジサマがひとり飲みしながら、
「猿に酒はつくれねえもんなあ」
と、つぶやいていました。
まだTwitterもない時代、なんて秀逸なつぶやきだと思いました。
子供が親孝行するのも人間しかしないらしいです。
親が子を守ることは他の動物もするけど、子が親を守る動物はいないんですって。
人間にしかできない事をあんまりやれてない時って、なんかツラくなっちゃうのかもしれないですね。
”動物”として地球に存在できていても、”人間”としての自信を持てなくなってしまうというか。
人生に迷ったり疲れたりしたら、人間にしかできない事を今なんかやれてるか、振り返ってみるようにします。
そんなこんなでこんな事ふにゃふにゃ書いて筆欲発散しているとなんかスッキリしてきちゃうわけで・・・
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