見出し画像

はるのゆめ

春の夢の特大籤の話をして以来子どもの命が惜しかったら現金をよこせという電話がかかるようになった。あの嘘は君にしかついていないんだぜ。わかった、すぐに持って行くよ、どこにも通報なんかしていないから安心したまえ、君も大いに夢をみるがいい。ゆっくりと息を吐いて通話を終えたところでいつも目が覚めるのだった。

150文字

「見栄を張るの夢」より

こちらに参加しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?