見出し画像

読書の記録

 梅の花に似ていることからその名がつけられたのだろうか、バイカオウレンは前期朝ドラのモチーフの一つであった。放送が終了してかなり経つがようやく朝井まかて著「ボタニカ」を読んだ。牧野冨太郎博士の伝記はいくつもあり(池波正太郎、大原富枝等)すでにいく度も小説や舞台になっていたらしい。小学校中退の学歴で東大に出入りを許され講師となり陛下にご進講など燦然と輝く手柄の前には重婚し二人の女性の心身に苦労をかけ生家の家業を廃業に追い込んだのも武勇伝的色を添えるに過ぎない男社会の視点だが女性視聴者が多いとされる朝のドラマに相応しいテーマかは別として、これが原作と言われたら随分と変えてあるね? といいたくなるけれど、言われなければ随分と似ているね? と言いたくなる箇所も。といっても外務大臣と神木くんくらいの似方だ。最終的に鴎外とか熊楠とか神戸の支援者とのその後とか、やはりこれは、別物に違いなかった。大河の渋沢栄一ならともかく。

410文字

#シロクマ文芸部 に参加する予定が〆切を過ぎてしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?