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退職代行を使われる企業へ。人は魅力でしか縛れない。

本人に代わって会社と退職の手続きを行う「退職代行」が話題だ。メールやLINEで依頼するだけで、文字どおり、本人はその瞬間から会社と一切関わることなく退職でき、費用は3〜5万円。サービスを提供する会社には、20代男性を中心に月に300件もの依頼がある。
厚生労働省によれば、退職時のトラブルに関する相談件数はここ10年で2倍に増えたという。企業は、せっかく採用した人材を簡単には手放したくない。ひどい場合には「無責任だ」「常識がない」などと、まるで退職そのものが悪であるかのように退職者が責めたてる。「慰留ハラスメント」だ。
上司に気を使って言い出せずにいたり、調整に労力を割いたりするくらいなら、お金を払ってさっさと辞めたほうがいい、というわけだ。

「付き合うよりも別れるほうが難しい。」

モテる友人が言っていた言葉ですが、仕事の世界でも同じことが言えるのではないでしょうか。

優秀な人材にとって、今以上に好条件の会社を探すことは難しくありません。さらに、近年の人手不足により特別優秀ではない平均的な人材にとっても転職先を探すことは容易になっています。

でも、実際に退職する人がまだまだ少ないのは、上記の記事にあったように退職することが時間的にも精神的にも金銭的にもコスパが悪いからです。


・「転職をやめる」と言うまで永遠に終わらない退職交渉

・裏切り者呼ばわりされて精神的に追い詰められる日々

・ようやく退職を認めてもらえたが、もらえるはずのボーナスがもらえなくなった

etc


これらが(企業側にとっては)防波堤となり、退職率の上昇を防いでくれたわけです。

しかし、退職代行が当たり前になれば防波堤はなくなります。「転職は当たり前」という風潮が広まっていくことも追い風となるでしょう。

退職・転職が当たり前になった世界では、人は魅力でしか縛れなくなります。

罵ったり、脅したり、喚いたりすれば、一時的には別れないで済むのかもしれません。でも、遅かれ早かれ別れることになります。

そして、その様子を見ていた同僚たちはその会社に在籍し続け、一生懸命働きたいと思うでしょうか。

また、今はクチコミ全盛期。その様子を伝え聞いた求職者たちはその会社に入社したいと思うでしょうか。

結局、人を引きつけるのは本質的な魅力だけなんです。

これからの企業に求められるのは、表面だけキレイに見せてとりあえず入社させる技術ではなく、表面も中身もキレイに磨き上げて人を引きつける作品(会社)を作り上げること。

退職代行サービスは批判されることも多いですが、働く環境を良くすることに繋がっていくのではないでしょうか。


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